ノクターン第17番(ショパン)

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

ノクターン第17番ロ長調作品62-1は、1846年ごろにショパンによって作曲されました。
切ない感じのノクターンです。これもまた第13番とか第14番とかのように気分が落ち込むタイプです。
夜に静かに聴くのがよいでしょう。

ChatGPTにも聞いてみたとおり、こんな感じです。

美しい旋律と繊細な表現が特徴です。ロ長調の曲で、柔らかく優雅な雰囲気を持ちながらも、時には感情の深い部分を探求するような瞬間もあります。繊細なピアノのタッチと、曲中に散りばめられた装飾的なフレーズが印象的で、ショパンの感情豊かな作風を充分に味わうことができるでしょう。

作品番号もまとめて尋ねないと、ちゃんとした答えが返ってこないようです。
ちょこちょこ調性や作品番号も間違えるし、まだまだのようですね。

曲の構成

最初


最初のアルペジオは音をゆっくり鳴らしていきましょう。
そして休符で無音にするのがよいです。無音こそ音楽です。

右手はだいたい2声で動きます。
上と下で音色を分けられるとよいですね。

メロディはクラリネットのように物寂しい感じを出していきましょう。
左手の上の音符はファゴットのように。
オーケストラだったらそういう音色が私には聞こえてきそうです。

ピアノは小さなオーケストラって誰が言ったんでしたっけ?
リストだったような気がしますが、私の勘違いでしょうか。


右手が部分的に3声になりますが、それぞれで音色を変えられるとよいですね。
赤丸のところはぼんやりしていると逃しやすいので、ここは特に意識しておいたほうがよいでしょう。


嬰ニ短調に転調しますが、諦めきれない感じを強く出すとよいです。
左手の和音は押さえたまま、内側の音符を鳴らしていきます。
内側は全部人差し指で演奏できるので、そこまで迷うことはありません。


フェルマータでは急停止する感じを見せていきましょう。
第9番(作品32-1)と似たような感じですね。あっちは休符のフェルマータですが。

中間部


中間部から変イ長調に転調します。
切なく、やるせない雰囲気を出していきましょう。

右手はクラリネット、左手は弦楽器のイメージですね。
実際にクラリネットで演奏させたら、A管からB♭管に瞬時に入れ替えないといけないので、お叱りを食らいそうですがww

右手がメロディはわかりきっているので、左手の変化に着目してみましょう。
黄色マーカーしてある音の変化を際立たせられると、この曲の出来栄えが良くなります。
青マーカーはコントラバスのようなどっしり感があるといいですね。

cresc.でだんだんと切なさとやるせなさを凝縮するように。


1小節ごとに転調していくので、気持ちの不安定さを出していきましょう。
ここではだんだんと少し加速してもいいでしょう。

dolciss.まで気持ちにもやがかかるような感じで、ようやくdolciss.で気持ちが晴れていくようなイメージですね。
テンポを揺らしたら、dolciss.で元に戻しましょう。


最初のトリルのシャープは忘れがちです。
異名同音(平均律だと一緒の音になる)で動くので、このシャープを忘れると間抜けになります。

フォルテのところでまた切なさを出していきましょう。
ここも左手の音の変化を際立たせられるといいですね。


ピアニッシモで自分の気持ちにふたをするような感じ。
中間部は感情表現で忙しいです。

再現部


再現部の前半はとにかく音が細かい。トリルだらけです。
最初の音を強くして、その後は弱くするのが基本です。

3段目の32分音符の前の細かい音符は64分音符の長さで考えるとよいです。

Tempo Iでは弦楽四重奏のような響きがいいです。
ここだけ安らかな感じを出していきましょう。

実際にクラリネットで演奏させたら、B♭管からA管に瞬時に入れ替えないといけないので忙しいですね。

コーダ


軽やかな終わり方ですね。
a tempo.から右手はクラリネットのような音色で演奏できるといいですね。
左手全体は弦楽器を意識しましょう。特に低音はコントラバスのピッツィカート。
私はそれが思い浮かびました。

2回目のナチュラルは、おそらくショパンの遊び心ではないかと思います。
同じように見えますが、変化をつけることで聴く人を飽きさせないのが面白いですね。

最後は静かに眠るようにして終わる感じです。

難易度

難しい

演奏時間

7分程度

私の演奏動画


2024年7月15日に収録しました。やるせない雰囲気が好きですね。

ショパンのノクターン一覧

作品番号調性難易度(10段階)演奏時間作曲された年
第1番Op.9-1変ロ短調55~6分1830~1831
第2番Op.9-2変ホ長調44~5分1830~1831
第3番Op.9-3ロ長調77分1830~1831
第4番Op.15-1ヘ長調64分1830
第5番Op.15-2嬰ヘ長調54分1830
第6番Op.15-3ト短調34~5分1830
第7番Op.27-1嬰ハ短調75~6分1835
第8番Op.27-2変ニ長調85~6分1835
第9番Op.32-1ロ長調44~5分1836~1837
第10番Op.32-2変イ長調75~7分1836~1837
第11番Op.37-1ト短調46分1838
第12番Op.37-2ト長調86~7分1838
第13番Op.48-1ハ短調96分1841
第14番Op.48-2嬰へ短調67~8分1841
第15番Op.55-1へ短調65~6分1843
第16番Op.55-2変ホ長調105分1843
第17番Op.62-1ロ長調87~8分1845~1846
第18番Op.62-2ホ長調75~6分1845~1846
第19番(遺作)Op.72-1ホ短調54分1827~1830
第20番(遺作)B.49 KK.IVa-16嬰ハ短調44~5分1830
第21番(遺作)B.108 KK.IVb-8ハ短調33~4分不明

私のウェブページ「イマッチのWeb!」も
ブログ村ランキングに参加しておりますので、
クリックしていただけるとうれしいです。

順位アップのためにあなたの清き一票お願いします。

ノクターンの楽譜はこちら


初めて演奏する人は全音版がおすすめです。


2023年5月5日現在では原典版も入手しやすいです。


エキエル版はコアなファン向け。ショパンの考えに忠実に楽譜にしてあります。

メルマガ登録
メールアドレス:




powered byメール配信CGI acmailer