ノクターン第14番(ショパン)

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ノクターン第14番嬰ヘ短調作品48-2は、1841年にショパンによって作曲されました。
第13番作品48-1と同じように、気だるい感じがいいです。
夜にワインかブランデーを飲みながら聴くと、気持ちが落ち着きます。
chopinist.netのノクターン解説ページでは若干物足りないと辛口評価されていますが、私は落ち着いた雰囲気で好きです。

曲の構成

最初


最初の2小節をいかにうまく弾けるかがこの曲の完成度を左右します。
少しゆっくり目に、上の音符をしっかり鳴らすように、でもうるさくなりすぎないように弾くのがポイントです。
気だるさを出していきましょう。

そして、メインのメロディーに入りますが、3連符の中に2拍を入れるのは慣れないと難しいです。
この曲に限らず、ショパンのノクターンは当たり前に出てきますので、慣れてなければ話になりません。

中間部


赤枠のアクセントは、テヌートの意識で鳴らしたほうがいいかもしれません。
強く鳴らすというよりは音を少し重たくする感じで鳴らします。

そして、ritenutoでゆったりと気持ちを落ち着かせて、Molto piu lentoへと入っていきます。
フォルテからピアノに急に強弱が変わるところはベートーヴェンっぽく、しっかり急に変化させましょう。
5連符では慌てないように。まあ、Molto piu lentoですから、そんなに速くする必要はないですが、16分音符の見た目のせいで焦りたくなるのはわかります。

再現部


Tempo I(プリモ)に入ると、最初のメロディと同じ構成になります。
だが、ここの赤で囲った部分は、単音でしかも右手だけですが、侮るなかれ。
この部分の出来栄えも実力を試されます。

少しずつ弱くしながら、でもしっかり鳴らす。
余裕があれば少しだけテンポを揺らしてもよいでしょう。
とにかく気持ちを落ち着かせてコーダへと向かっていきましょう。

コーダ


最後は、オクターブを押さえながらメロディーを弾かなければなりませんが、指使いを書いておきました。
オレンジ色で書いてあるところは中指から薬指という変な運指に見えますが、こうでないと音がつながらないので仕方がありません。

最後のペダルでF♯の和音を余韻で響かせるように。

難易度

普通からやや難しい。
最初の部分は比較的易しいですが、中間部は少し難しいです。

演奏時間

7分から8分程度。
ショパンのノクターンの中で一番長いです。

私の演奏動画

なかなか神経を使います。7分という長い時間もありますが、最初の2小節をいかにうまく弾くかに神経をとがらせます。
最初のページで間違えなければ、その後は勢いでなんとかいけます。

ショパンのノクターン一覧

作品番号調性難易度(10段階)演奏時間
第1番Op.9-1変ロ短調56~7分
第2番Op.9-2変ホ長調44~5分
第3番Op.9-3ロ長調77分
第4番Op.15-1ヘ長調64分
第5番Op.15-2嬰ヘ長調54分
第6番Op.15-3ト短調34~5分
第7番Op.27-1嬰ハ短調75~6分
第8番Op.27-2変ニ長調85~6分
第9番Op.32-1ロ長調44~5分
第10番Op.32-2変イ長調75~7分
第11番Op.37-1ト短調46分
第12番Op.37-2ト長調86~7分
第13番Op.48-1ハ短調96分
第14番Op.48-2嬰へ短調67~8分
第15番Op.55-1へ短調65~6分
第16番Op.55-2変ホ長調95分
第17番Op.62-1ロ長調67~8分
第18番Op.62-2ホ長調75~6分
第19番(遺作)Op.72-1ホ短調54分
第20番(遺作)B.49 KK.IVa-16嬰ハ短調44~5分
第21番(遺作)B.108 KK.IVb-8ハ短調33~4分

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