気持ちを込めて歌ってはいけません

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

日本や欧米の歌手のほとんどが気持ちを込めて歌ってしまいがちです。

気持ちを込めて歌ってはいけません

結論から言うと、気持ちを込めて歌うと、空回りしてわざとらしくなります。

声で歌うのではなく、顔の表情で歌う人が多いんですよ。
歌が薄っぺらくなります。

感情を思いきり出すんですが、顔にはギリギリ出さないところで歌うのが一番正解です。
歌っているというよりは、声を埋めていくような感覚になります。

強い声を出しても、なんだか平常心でいられるような感覚です。
ひとつ前の記事「高音域とは深い悲しみであり狂気である」でも言いましたが、泣きそうだけど表情は平常心だと、高音域を強く出せるようになります。

表情に出さない=首から上に響きを逃がさない

モダン歌唱では、「鼻や眉間に響きを当てましょう」とか「頭の上から声を出すように」とか「自分の声をよく聴いて」とかありますが、これらは首から上だけで歌っている状態です。
こういう歌い方だと、胸の響きがあまり使えません。
やけにキンキンして、側鳴りしている声です。遠くには響きません。

最初のうちはメンタルブロックが強いですが、つまらなくても胸の響きを意識して、真顔で歌うようにしてみてください。
いきなり高音域を歌うのではなく、低音域の練習をしっかりする。
曲を歌うのはいったんお休みにするぐらいでもいいかもしれません。

気持ちを込めて歌うと、自分自身にはいい声に聞こえますが、周りから見たら「なんじゃこりゃ?」となります。
歌を上達させたかったら、わざとらしくではなく、まずは基本を忠実に一つ一つこなしていくのがいちばん早い方法です。

急がば回れの精神で。