ノクターン第4番(ショパン)
ノクターン第4番作品15-1 ヘ長調は、1830年から1831年ごろにショパンによって作曲されました。
始まりの部分が好きです。穏やかな夜というイメージに合っていると思います。
だけど、中間部で熱情的になるのもいいですよね。
ここまで性格が急変するノクターンはあまりないと思います。
だいたい静かなまま進んでいくことが多いですから。
曲の構成
最初
この曲の特徴は左手を3声で奏でるところ。
真ん中と外の音色の対比をつけるとよいでしょう。
始めのうちは頭の処理が追いつかないと思いますが、慣れです。慣れ。
私の音色のイメージはファゴットですね。暖かい音色をイメージしていますね。
右手はフルートかオーボエ。木管楽器の音色をイメージしたいです。
中間部
ここから性格が逆転します。穏やかなところから熱情的になります。
フォルテでしっかり音を鳴らしていきましょう。
最初とは違ってそこそこ速くなります。
左手のメロディをいかに激しく鳴らせるかが、この部分の鍵です。
ここの音色はコントラバスですね。重厚感が欲しいです。
右手も飾りではありません。ここは目立たせないと雰囲気が出ません。
薬指と小指が弱いと苦戦しがちですので、弱い人はいったん鍛えてから出直したほうがよいです。
最後
また最初と同じ音型に戻ります。
静かに終わる感じですね。
難易度
普通ぐらいです。
演奏時間
4分程度
私の演奏動画
まだ演奏動画はできておりません。
楽しみに待っていてください。
ショパンのノクターン一覧
作品番号 | 調性 | 難易度(10段階) | 演奏時間 | 作曲された年 | |
---|---|---|---|---|---|
第1番 | Op.9-1 | 変ロ短調 | 5 | 5~6分 | 1830~1831 |
第2番 | Op.9-2 | 変ホ長調 | 4 | 4~5分 | 1830~1831 |
第3番 | Op.9-3 | ロ長調 | 7 | 7分 | 1830~1831 |
第4番 | Op.15-1 | ヘ長調 | 6 | 4分 | 1830 |
第5番 | Op.15-2 | 嬰ヘ長調 | 5 | 4分 | 1830 |
第6番 | Op.15-3 | ト短調 | 3 | 4~5分 | 1830 |
第7番 | Op.27-1 | 嬰ハ短調 | 7 | 5~6分 | 1835 |
第8番 | Op.27-2 | 変ニ長調 | 8 | 5~6分 | 1835 |
第9番 | Op.32-1 | ロ長調 | 4 | 4~5分 | 1836~1837 |
第10番 | Op.32-2 | 変イ長調 | 7 | 5~7分 | 1836~1837 |
第11番 | Op.37-1 | ト短調 | 4 | 6分 | 1838 |
第12番 | Op.37-2 | ト長調 | 8 | 6~7分 | 1838 |
第13番 | Op.48-1 | ハ短調 | 9 | 6分 | 1841 |
第14番 | Op.48-2 | 嬰へ短調 | 6 | 7~8分 | 1841 |
第15番 | Op.55-1 | へ短調 | 6 | 5~6分 | 1843 |
第16番 | Op.55-2 | 変ホ長調 | 10 | 5分 | 1843 |
第17番 | Op.62-1 | ロ長調 | 8 | 7~8分 | 1845~1846 |
第18番 | Op.62-2 | ホ長調 | 7 | 5~6分 | 1845~1846 |
第19番(遺作) | Op.72-1 | ホ短調 | 5 | 4分 | 1827~1830 |
第20番(遺作) | B.49 KK.IVa-16 | 嬰ハ短調 | 4 | 4~5分 | 1830 |
第21番(遺作) | B.108 KK.IVb-8 | ハ短調 | 3 | 3~4分 | 不明 |
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