ノクターン第1番(ショパン)
ノクターン第1番作品9-1 変ロ短調は、1830年から1831年にかけてショパンによって作曲されました。
第2番とならぶぐらい有名作品でしょう。
ショパン作品集にはたまに載っているぐらいですから。
テレビ番組でも耳にしたことがある人はそれなりにいるでしょう。
私は笑ゥせぇるすまんでも聴いたことがあったのですが、どの回か忘れてしまいました(汗)。
曲の構成
最初
冒頭部分は有名ですよね。
ちょっと寂しい感じがいいんですよ。
11連符が曲者ですが、ショパンのノクターンならよくあるものなので、うまく配分してくださいとしか言いようがありません。
中間部
中間部はオクターブ移動がメインです。
基本的には指番号通りで動くべきですが、3で届かなかったら4と5を交互に使い分けるしかありません。
黒鍵は薬指を用いたほうがスムーズに動きやすいです。
フォルテ系はきらびやかさを重視したほうがよいです。
ガンガン叩いてしまっては、夜の優雅さが台無しになります。
このピアニッシッシモは目が覚めたなあ、もうちょっと寝ようかなと思っているうちに寝落ちしてしまうのをイメージしてみるといいかと思われます。
それぐらい意識が遠のく感じを表現できたら幸いです。
最後
最後は最初と同じような形で終わります。
このフォルテも中間部と一緒できらびやかさ重視です。
ガンガン叩きたくなりそうな音型ですが、終わりが台無しになっては意味がありません。
難易度
比較的易しい
演奏時間
5分から6分程度
私の演奏動画
ショパンのノクターン一覧
作品番号 | 調性 | 難易度(10段階) | 演奏時間 | 作曲された年 | |
---|---|---|---|---|---|
第1番 | Op.9-1 | 変ロ短調 | 5 | 5~6分 | 1830~1831 |
第2番 | Op.9-2 | 変ホ長調 | 4 | 4~5分 | 1830~1831 |
第3番 | Op.9-3 | ロ長調 | 7 | 7分 | 1830~1831 |
第4番 | Op.15-1 | ヘ長調 | 6 | 4分 | 1830 |
第5番 | Op.15-2 | 嬰ヘ長調 | 5 | 4分 | 1830 |
第6番 | Op.15-3 | ト短調 | 3 | 4~5分 | 1830 |
第7番 | Op.27-1 | 嬰ハ短調 | 7 | 5~6分 | 1835 |
第8番 | Op.27-2 | 変ニ長調 | 8 | 5~6分 | 1835 |
第9番 | Op.32-1 | ロ長調 | 4 | 4~5分 | 1836~1837 |
第10番 | Op.32-2 | 変イ長調 | 7 | 5~7分 | 1836~1837 |
第11番 | Op.37-1 | ト短調 | 4 | 6分 | 1838 |
第12番 | Op.37-2 | ト長調 | 8 | 6~7分 | 1838 |
第13番 | Op.48-1 | ハ短調 | 9 | 6分 | 1841 |
第14番 | Op.48-2 | 嬰へ短調 | 6 | 7~8分 | 1841 |
第15番 | Op.55-1 | へ短調 | 6 | 5~6分 | 1843 |
第16番 | Op.55-2 | 変ホ長調 | 10 | 5分 | 1843 |
第17番 | Op.62-1 | ロ長調 | 8 | 7~8分 | 1845~1846 |
第18番 | Op.62-2 | ホ長調 | 7 | 5~6分 | 1845~1846 |
第19番(遺作) | Op.72-1 | ホ短調 | 5 | 4分 | 1827~1830 |
第20番(遺作) | B.49 KK.IVa-16 | 嬰ハ短調 | 4 | 4~5分 | 1830 |
第21番(遺作) | B.108 KK.IVb-8 | ハ短調 | 3 | 3~4分 | 不明 |
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