「お」を「うぉ」で発音する現象
最近の歌手(ここ30年ぐらい)が歌っているのを聴いていると、「お」と伸ばせる人がいないんですよ。
「う」を加えて、「うぉ」としか伸ばせないです。
もともと「Wow wow」、「want」、「wall」のように「うぉ」と発音するところだったらいいんですけれど、そうじゃないところで「うぉ」と発音しているから気になります。
例えば、「大きく」が「おうぉきく」になったり、「記憶」が「きうぉく」になってたり、「そう」が「そうぉ」になってたりします。
この原因は「お」を口の形を作ってはっきりと発音しようとすることにあります。
発声しているときに苦しくなって、「う」を先頭に置かないと発音できなくなってしまいます。
「う」ならある程度閉じている形だから、なんとか発音できるわけです。
口の形をはっきり作るとまずいです。
ぶつ切れの声になってしまいます。
声帯だけが締まって、あの日本人的な発声になってしまいます。
喉仏が上がりきってしまって、力を入れようにもこれ以上入れられません。
どうすればよいのか?
口の形はあいまいが正解
口の形をはっきりと作ってはいけません。
口の形はどの母音でもあいまいにしておかなければなりません。
日本人は世間ではあいまいな民族と言われますが、むしろ発音は白黒つけたがる感じです。
はっきりと口先をパクパクと動かして発音しないと伝わらないと思っています。
口先をあいまいにしてこそ、はっきりと発音できます。
アナウンサーの発声練習は余計に活舌が悪くなるだけです。
舌足らずの発音になりやすいです。
口元をリラックスさせるのが、活舌をよくするポイントです。
この方法は、Google検索には引っかかりませんww
「活舌を良くする」と検索すると、口先をよく動かすほうが上位表示されます。
活舌をよくしたかったら、真似してはいけません。
口の形を作るクセがある人は、極端ですが口を動かさずに腹話術のようにしゃべってみてください。
喉仏の位置があまり変わらないので、声帯の負担が減ります。
口先をパクパクと動かすと、喉仏が上がります。
喉仏の位置は低めが正解です。
「お」と発音したかったら、口の形をはっきりと作らずに、あいまいにしておくことです。
口の形をはっきりと作るから途中で苦しくなります。
発音が崩れるのがお悩みでしたら、ぜひ試してみてください。
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