骨格で声が変わるなんて嘘

私も骨格で声が変わると信じていた時がありました。

喉を下げたままの訓練すれば、黄金期の声は誰でも出せます。厳しい訓練ですが(笑)。
むしろ、巷で有名な合唱発声やポップス発声のほうが限られた超人しか出せません(笑)。

日本人ではもちろんのこと、ヨーロッパの人たちでもこのレベルの声を出せる人はほとんどいません。

まともな歌唱をしているところは、西春高校合唱部の生徒さんぐらいですかね。
あそこの指導者はインスタントな指導に頼っていないです。
顔芸をしないところが素晴らしいです。

骨格で声が変わるなら、日系アメリカ人はどうなるの?

そういうことを言うと、骨格で声が変わると考えている人は話をすり替えてきます(笑)。
「食べているものがアメリカ人と一緒だから、そういった声が出せるんだ」と。
骨格の話をしているのに、十中八九食事の話にすり替えてきます
不都合な話を認めたがらないからです。

日本人と見た目はほとんど変わらないのに、ヨーロッパ系の人と同じ声が出せるのは喉の使い方にあります。
声帯だけで声を出すのが日本人的な発声で、喉全体を振動させながら喉の奥深くで発声するのがヨーロッパ的な発声です。
巷では表情筋を使うか使わないかに議論が終わっていますが、喉の使い方がポイントです。

ちなみに口角を上げると、喉仏を下げるのは不可能

やってみたらわかると思いますが、口角を上げながら喉仏を下げるのは一切できません
絶対どっちかしかできません。

合唱で口角を上げるようによく言われています。
しかし、喉仏をしっかり下げたら顔の表情をつけることはできません。
嘘だと思うなら、喉仏を下げながら口角を上げようとしてみてください。
頬の筋肉と連動して喉仏が上がりますから。
仮にできたとしても、それは笑顔ではなくおぞましい表情です(笑)。

歌は基本的に真顔で歌うのが正解です。
指導に自信がないから、安易に顔の表情に頼るわけです。
一瞬の体裁さえ取り繕っておけば、声がダメでもなんとかなると考えています。
結局は喉に不具合が出て、苦痛に満ちた表情になってしまいます。

日本人的な声の正体

日本人的な平べったい声の正体は、喉の使い方にあります。
決して顔が平べったいからとかではありません。
合唱でも顔をこねくり回して、なんとか頑張って立体的な声を目指そうとしていますが、残念ながらその方法では永遠に平べったい声のままです。

日本人的な歌い方は喉仏の位置が極端に高い

首の力を抜いて楽に出そうとする傾向があります。
そうすると喉仏の位置が極端に高くなり、中音域の段階でもう苦しくなります
日本人が高音域が苦手なのは、そもそも喉仏の位置が高いままで歌おうとしているからです。
あと声帯だけの力で歌おうとしているので、息の速さだけに頼るしかありません
最近の歌手が20代30代と若いうちから潰れるのは、喉仏を全く下げずに歌っているからです。

まずは低音域から喉仏を下げる訓練をしなければいけないです。
プロ歌手と呼ばれている99%以上はそういった訓練をしていません。
いきなり高音域が出たから、それでうまい扱いを受けている人がほとんどです。
Mr. Childrenの桜井和寿さんが2002年に小脳梗塞で倒れた理由としては、喉仏が高いまま勢いだけで歌い切ったということが考えられます。
あの発声は、ものすごく喉にも心臓にも負担がかかります。
聴いている側としても息をするのが辛くなるような感じです(Mr. Childrenおよび桜井和寿さんのファンには申し訳ありません)。

歌下手なほど、プロデューサーは扱いやすい

プロ歌手だと名乗っておきながら、素人よりも歌が下手な人ばかりなのには理由があります。

歌が下手な人には、変に歌に対するプライドがないので、プロデューサーが扱いやすいからです。
音楽知識もなくて、カラオケぐらいでしか歌ったことのない人だと、プロデューサーが注文をつけたとしても、まったく意見せず従順なままです。
やけに動き回る振り付けもやりやすいです。
声がつぶれたとしても使い捨てにして、別の人をすぐに入れればよいです。

逆に、黄金期レベルとはいかないにしても、しっかりと喉仏を下げられる人だと、歌に対して妥協を許さない傾向があります。
プロデューサーの注文に対しても、自分の考えと合わないと意見することになりますから、その時点で扱いづらいわけです。
しかも有名になると、その人は「代えの効かない人材」となりますから、いったん潰れると代わりを探すのが難しいです。

プロデューサーの力が強すぎる結果、そういうふうになってしまったとも言えます。
尾崎紀世彦さんや布施明さんより昔の世代だと、マイクなしでも普通に声が通るレベルでしたから、そういう人たちを「古臭い」と決めつけて悪いもの扱いにしています。

だけど、感動しやすいのはどちらでしょうか?
まあ、残酷ですけど言わなくてもわかりますよね。

合唱界では黒川和伸さんに頑張ってほしい

政治では立花孝志さんと山本太郎さんが既得権益を崩すように闘っています。

合唱では、黒川和伸さんが歌声を少しずつ底上げしていってくれています。
しかも黒川和伸さんは、永田孝志さんの門下生です。
合唱も声楽もマイクを使いませんから、ホールの一番後ろまで届かないとお話になりません。

本当の一流から教わった指導を基に、合唱でも活かせるようにしています。
黄金期の声のままじゃうまくハモらないので、少しだけ緩めて合唱に使えるようにしています。

当間修一さんはあまり出しゃばらないほうがよかった

一時期合唱界の権威と呼ばれていましたが、最近は勢いが少なくなっていますね。

ファルセットと実声を混ぜる、「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」。
私にも、あれを糞真面目に実行しようとしていた時がありました。
あの発声にもメリットはあります。全否定はしません。

ルネサンス時代やバロック時代の音楽はほぼ教会音楽です。
ほぼカトリックなので、従順な子羊のように歌い上げなければなりません。
ヴェルディオペラのようなパワフルな歌い方では、もう戦争ですね。イメージに合いません。

教会自体の響きやすさも使って、やさしく響かせるように歌うのに向いているのが、「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」です。
わりと誰でもマスターしやすい発声です。
そんなに喉の力を必要としません。

問題なのは、この発声が万能だと言っていることです。
結論から言ってしまえば、「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」は現代音楽には不向きです。
ルネサンスやバロック音楽のためのものだと割り切ってください。

多田武彦さんとか武満徹さんとか三善晃さんとかの音楽でこの発声で歌うと、本当に興ざめします。
とにかくパワフルに攻める音楽なのに、子羊のような従順さで歌うのはもってのほかです。
木下牧子さんでも「鴎」や「夢みたものは……」ならこれでいけますが、「ティオの夜の旅」とか「方舟」はダメです。

喉仏を下げる力が鍛えられると、英語も聞き取りやすくなる

自分で発音できるものだけしか、聞き取ることができません。
いくら「スピードラーニング」を聞き流そうが、喉仏が高いままでは英語を聞き取ることはできません。

喉仏を下げる力が鍛えられると、声が立体的になります。
リスニングをトレーニングする教材を買わなくても、喉仏を下げたまま歌うトレーニングをすることで、外国語を聞き取れるようになります。

語学の習得も速くなるのがメリットです。

誤嚥性肺炎を防止する

食べ物や飲み物を飲み込んだ時に、誤って気管のほうに入ってむせてしまうときはありますよね?

実は、喉仏を下げる力を鍛えると、飲み込む力が強くなるので、うっかりむせてしまうことも少なくなります。
声だけでなく、体調もよくなります。

最後に

だいぶ脱線しましたが、骨格と声は関係ありません。
日本人だからもう上達しないと思った人も、安心して声を磨いていってください。
喉を下げる力がポイントです。
喉仏をしっかり下げられるように、首の力を鍛えてください。

まあ、どんな発声にも向き不向きがあるので、場面に合ったように力のバランスを調整していければよいです。
マックスの力を鍛えていって、合唱のときは少し顔のほうに力を逃がしましょう。

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