ノクターン第12番(ショパン)

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ノクターン第12番作品37-1 ト長調は、1838年ごろにショパンによって作曲されました。
舟歌風な音型が落ち着いた雰囲気を出しますね。

穏やかな雰囲気とは裏腹に、演奏は難しいです。
そういうところがショパンらしさですし、私はそのほうが好きですね。
ふとしたときに聴きたくなる曲ですね。

曲の構成

構成はわりと単純でわかりやすいですが、臨時記号だらけで譜読みは大変なほうです。

第1部


最初からクライマックスですね。
和音で旋律を奏でるところが、一番の難しさだと思います。
もちろん上の音符を目立たせるべきです。


序盤でいきなり転調するところがショパンではあるあるです。
臨時記号ばかりだし、ト音記号とヘ音記号がしょっちゅう切り替わるので、譜読みは第13番よりも大変だと思います。

臨時記号を使わずに調号で転調しても忙しそうな譜面になりそうですね。



16分音符が1個と5個で分かれているので、ぼんやりしていると次の音に入れなくなるので、注意しましょう。
私はここでまずやらかしがちです。
本当に6個まとめて書いてくれたらよかったのに


第1部後半です。
特に難しいところはありませんが、音型に従って強弱をつけないとMIDIみたいな演奏になるので注意。
単調にならないようにしたいところです。

第2部


前半も後半も第1部と大差はありません。
臨時記号が多いのがこの曲の特徴です。

調性にしたがって調号を変えたら、すごく忙しそうな譜面になりそうですね。
大事な事なので2回言いました。

コーダ


第1部と似たような音型ですが、最後の休符フェルマータはしっかりペダルを離して無音の時間を作りましょう。
これがないと穏やかな雰囲気が台無しになります。
最後は消えるようにして終わります。

難易度

難しいです。
臨時記号が苦手な人にとっては難易度がさらに跳ね上がります。

演奏時間

6分から7分程度

私の演奏動画

まだ演奏動画はできておりません。
出来次第アップロードしますので、楽しみにしておいてください。

ショパンのノクターン一覧

作品番号調性難易度(10段階)演奏時間作曲された年
第1番Op.9-1変ロ短調55~6分1830~1831
第2番Op.9-2変ホ長調44~5分1830~1831
第3番Op.9-3ロ長調77分1830~1831
第4番Op.15-1ヘ長調64分1830
第5番Op.15-2嬰ヘ長調54分1830
第6番Op.15-3ト短調34~5分1830
第7番Op.27-1嬰ハ短調75~6分1835
第8番Op.27-2変ニ長調85~6分1835
第9番Op.32-1ロ長調44~5分1836~1837
第10番Op.32-2変イ長調75~7分1836~1837
第11番Op.37-1ト短調46分1838
第12番Op.37-2ト長調86~7分1838
第13番Op.48-1ハ短調96分1841
第14番Op.48-2嬰へ短調67~8分1841
第15番Op.55-1へ短調65~6分1843
第16番Op.55-2変ホ長調105分1843
第17番Op.62-1ロ長調87~8分1845~1846
第18番Op.62-2ホ長調75~6分1845~1846
第19番(遺作)Op.72-1ホ短調54分1827~1830
第20番(遺作)B.49 KK.IVa-16嬰ハ短調44~5分1830
第21番(遺作)B.108 KK.IVb-8ハ短調33~4分不明

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