ファルセットは実声ができれば勝手に伸びる

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なかなかファルセットが伸びなくて困っていませんか?
私にもそういう時期はありました。

合唱団で高音域をファルセット主体で歌っていたら、どんどん声が出なくなってしまいました。
練習のたびに声が枯れるという始末。
「腹式呼吸ができていないのかなあ?」と本気で思っていた時期です。

2013年4月に永田孝志さんのブログを知って実声を鍛えるようにしたら、ファルセットもどんどん伸びていきました

まずは実声を鍛えましょう

まずはしっかりとした声で出せるようにしたほうがよいです。
喉仏を下げる力と首を後ろに保つ力を鍛えていきましょう。
最初のうちはなかなかうまくいかなくて、強い声を出すとすぐに声が枯れてしまいます。
筋肉が慣れていないので、短い時間だけにしておきましょう。
慣れてくればある程度長い時間歌っても、喉や声帯がなんともなく歌えるようになります。

ファルセット主体で鍛えようとすると、弱弱しい声にしかならず、声を出す筋肉もどんどん弱くなってしまいます。
声を鍛えようとするどころか弱くなりますのでご注意を。
カウンターテノールの人たちが歌った後に実声でしっかりと歌い上げるのは、声が弱くなるのを防ぐためにしているのです。

強い声が出せれば、弱い声は自動的に出せる

強い声で歌えるようになれば、弱い声でも自動的に歌えるようになるという考えです。
フルボイスで歌えるようにして、必要に応じて緩めればよいのです。

ポップスにしろ演歌にしろ合唱にしろ、これらは比較的弱い声で歌う部類です。

最初から弱い声で省エネルギーで歌うと体がそれに慣れてしまいます。
(省エネルギーという言葉は私は好きではありません。たたかれそうですが)
そうなるとどんどん声が出なくなってしまいますので、あえて黄金期の声楽のようにエネルギーの要る歌い方で歌うようにしています。
曲とはマッチしませんが(笑)。
でも声のためには大事なことです。

カルーソーの歌い方

1900年前後のテノール歌手、エンリコ・カルーソー(Enrico Caruso)の実声とファルセットの使い分けです。
ピアノ伴奏で狭い部屋だからできるというものでもありますが。
オーケストラだったら、かき消されてまったく聞こえなくなります。

最後に

こういった声は、今の時代にはあまりニーズはなさそうです。
背筋を伸ばした姿勢であまり体を動かさずに歌うよりも、猫背でまるで小学生のような声を出して落ち着きなく歌うほうが需要はあるのかもしれません。

でも私は落ち着きのない歌い方を基準には考えたくありません。
しっかりとした声でどんなジャンルにも通用する歌い方をずっとずっと追及していきたいです。

そう、力強い実声が出せるようになれば、弱い歌い方は特別努力しなくても自然と伸びていきます。
ポップスでよく使われているミックスボイスも私はある程度再現できるようになったところです。

黄金期の発声はまだまだ奥が深いですね。
理解したなんて言っていたら笑われます。
あれは完成という言葉はありません。
ずっとずっと追い求め続けるものです。
「選択と集中」とか「生産性」とかとはまったく相反するように感じます。

こういう話をすると、SEO効果は悪くなるかもしれません(笑)。
だけれども、私にも迎合したくないところがあります。

もともと自分のブログなんだから、もっともっと自分の言葉で綴ったほうがよいと思っていますし。
多少ぎこちなくても、頭に思い浮かんだ言葉を並べたほうがよいでしょう?
もちろん少しぐらいは推敲しますが。