喉を使わないという本当の意味

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歌うときに喉を使わずに歌えと言われたことはありませんか?
文字通り解釈しても、何の意味かピンと来ませんよね。

しかも、大体の人たちは、「喉を使わない」を喉の力を最初から抜いて、息っぽく優しくなぞって歌う始末。
それでは歌うどころではありません。

「喉を使わない」本当の意味について見てみましょう。

喉を使っている声とは?

そもそも、「喉を使っている」というのはどういう現象か?

世間では、喉や首に力が入って力んだ声と言われています。
喉が締まっている声やカラオケ声とも言われますね。

実は、声帯だけに力が入った声です。
喉仏を下げる力やうなじの力を一切使わずに出した声です。
息の勢いに任せて発声する感じです。

声帯は非常にもろい器官です。
1秒間に何百回も振動しています。

声帯だけに息の力がかかるとすぐに乾燥してしまいます。
その状態でしゃべったり歌ったりすれば、声帯を痛めてしまいます。

「喉を使う声」、つまり、声帯だけで出した声で長く歌うと、声帯を痛めます。

では、どうしたらいいのか?

実は簡単です。
喉に力を入れればよいです。

何言ってるんだ?こいつ。
と思うかもしれません。

もちろん、そのまま喉に力を入れるだけでは不十分です。
声帯だけの声になってしまいますから。

喉に力を入れるときに、うなじの力を使います。

音が高くなると首が前に出ようとしますので、うなじの力を使って首を後ろに保つようにしましょう。

最初のうちはうまくいかなくても構いません。
首の筋力が追い付けば、できるようになります。

「喉を使わない声」の正体

そう、「喉を使わない声」とは、うなじの力や喉仏を下げる力を最大限に使った声です。
最大限に使ったからこそ、喉を使わないという意識になるという結果です。
いきなり喉の力を使わずに優しくなぞっても、パワフルな声は出ないことに注意しましょう。

あくまでも結果です。
特に高音域になればなるほど、喉を使っているどころか、歌っているという意識さえなくなります
「歌おう」と考えている段階ではまだまだですね。
スタートラインにすら立てていません。

ちょうどタイムリーなところに、永田孝志さんがアップロードしました。

そう、現象を追いかけてもしょうがないんです。

聴き手の意識?
それをそのまま適用したら大けがします。
楽そうに見えるが、そのままやったら必ず事故をします。
そう思っておいて間違いありません。

最後に

原因と結果をはき違えている人が本当に多いです。
知っていてわざとやっているのか、本当に知らないのかは私は存じ上げません。

どんな優れたテクニックがあったとしても、基本に沿ったものであるかを確認したほうがよいです
どの分野においても通ずることだと思います。

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