夜の女王のアリア
この記事はアフィリエイト広告を利用しています。
モーツァルトのオペラ『魔笛』で有名な「夜の女王のアリア」。
ソプラノの高音域をとにかく試す曲ですね。
ここの高音域。
だいたいこういう歌い方ですね。
これとか:
これです:
私には
「高音域が出たからって何?」
という印象です。
ここの低い部分がぼやけてしまい、オーケストラにかき消されています。
この部分をしっかりした声で歌えるかどうかが、「夜の女王のアリア」の出来栄えに関わってきます。
最近の声楽では、声を楽器として扱えていません。
息がダダ漏れしていて、いまいちよく聞こえてきません。
正解はこうです。
ルイザ・テトラッツィーニの歌い方を参考にしましょう。
レッジェーロ・ソプラノですが、声を意図的に軽くして、浮ついた声で歌っていません。
全体的にトランペットのような響きです。
これこそ夜の女王の風格ですよ。
このような高音域も安定感があります。
ここの低音でも響きが痩せることはありません。
違いを聴いてみるのがよいです。
ソプラノはトランペットのように聞こえなければなりません。
声を楽器として扱うというのはそういうことです。
その境地にまで至らなければなりません。
声を声のままで聴かせてはなりません。
マイクを使わないのですから。