『絶滅危惧職業図鑑』レビュー

七里信一さんの『絶滅危惧職業図鑑』を読んでみました。

正直言って浅いと言わざるを得ません。
本の内容は話3分の1ぐらいで受け止めるのがよいでしょう。
気軽な読み物という感じでしょうか?

よくない点

なんでもAIでおkと思っている

「AI(artificial intelligence、人工知能)の登場により人の仕事はいらなくなる」という表現ばかりです。

AIのメンテナンスという観点が抜けています。
少しぐらい言及してくれてもよいです。
まあ、究極はAIがAIを作るということだから、間違いではありませんが。

プログラミングの知識は必要になります。
しかもより複雑になります。
どうやって設計するのかも人間の仕事です。
大元を作るのは人間ですし、それを扱うのも人間です。
生身の人間が使うものだというのが抜けています。

「人件費を減らせ」としか言っていない

この本の半分ぐらいは、「人件費を減らしたら仕事効率がよくなる」という記述ばかりです。
要らない仕事を減らしたら、その分人件費が減るのは当然でしょう。

AIやロボットに置き換えれば仕事は調子に左右されずにできるとお思いでしょう。
しかし、機械だってプログラムだって調子が悪くなる時はあります。
人間が体調不良になるのと同じように。

うまくいかないときの状況も考えておかなければ、「素晴らしい技術」というのはおこがましいです。

ちなみに「お役所仕事がAIに代替されれば…」とはならないようです。
公務員はパ〇ナの派遣社員に代替されています。
まだAIに代替されるようになったほうが幸せです。

「人件費を減らせ」というのは簡単です。
減らしたらモチベーションが下がりますし、生活できなくなります。
封建主義的な部分を減らすのが先決だと思われます。
これは私の希望的観測ですが。

権力側が守ってくれると信じている

「大企業は絶対に絶滅しない」とまで言い切っているのが、きな臭いです。
そりゃね、税金を投入しまくって潰さないように守っているから。

七里さんの会社「エキスパ」も、ちょっとは税金を投入してもらってるから、うかつには批判できないんでしょう。
だって、高橋まつりさんがお亡くなりになったときも、電通側に立った意見でしたから。
選挙もあまり投票してほしくなさそうな感じでしたし。

けっこう内容に矛盾あります。

よいと思ったところ

かわいいイラストがあって、読みやすい

まあ、これぐらいでしょう。
気軽に読める読み物だと思っていただければ。
そこまで深く受け止める必要はありません。

話3分の1ぐらいに受け止めるのが正解です。

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