日本国憲法97条と98条

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日本国憲法97条

この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

e-Gov 電子政府の総合窓口より引用(引用元

日本国憲法98条

この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。

第2項 日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。

e-Gov 電子政府の総合窓口より引用(引用元

憲法9条の戦争の放棄が一番有名だけれど、自民党が一番変えたいものはこの97条と98条です。
これらの条文はいわゆる国家権力に対する手かせ足かせのようなものです。
憲法を変えることは、かせを外せと言っているようなものです。
正気の沙汰じゃありません。

憲法は国家権力を縛り付けるものです。
権力は必ず肥大します。国民のためという嘘を伴って。
その怪物をホッブズはリヴァイアサン(1651)と名付けています。
リヴァイアサンはもともと海の怪物で、権力が民衆の身動きをとれなくする、飲み込むような様子から名づけられました。
どの国の権力でも腐敗します。どんな形であれ。
どんなにいい人だと思われている人でも権力を持てば、冷静さを失い好き勝手してしまい、最終的には処刑される。
長期政権はいけません。ある程度の年月が経ったら、権力者は降りなければなりません。
学芸会クラスでも、決定権を何年も握り続けたら好き勝手したくなるものですから、国レベルになれば言うまでもありません。

憲法改正は、今はかろうじて縛り付けてある手かせ足かせを外すことです。
身動きが取れなかったところから、好き勝手動けるようにせよというものです。

緊急事態条項

今は自民党のページから日本国憲法改正草案のPDFをダウンロードできます。
よく読んでおきましょう。
改正草案ページはコチラ

民衆の権利を弱くすると明記してあります。

例えば、「自由を侵してはならない」や「残虐行為を絶対に禁ずる」という表記が、それぞれ、「自由を有する」「残虐行為を禁ずる」に変わっています。
改正案102条の「全て国民は、この憲法を尊重しなければならない」と書いてあります。
この文章はおかしいと思わなければなりません。
憲法を尊重すべきなのは政府側の人間です。
憲法は国民を縛り付けるものではなくて、権力を縛り付けるものです。
この条文は国民主権と相反するものです。

と脱線してしまったので、改正草案98条を見てみましょう。

内閣総理大臣は、我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律で定める緊急事態において、特に必要があると認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、緊急事態の宣言を発することができる。

2 緊急事態の宣言は、法律の定めるところにより、 事前又は事後に国会の承認を得なければならない。

3 内閣総理大臣は、前項の場合において不承認の議決があったとき、国会が緊急事態の宣言を解除すべき旨を議決したとき、又は事態の推移により当該宣言を継続する必要がないと認めるときは、法律の定めるところにより、閣議にかけて、当該宣言を速やかに解除しなければならない。また、百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするとき は、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得 なければならない。

4 第二項及び前項後段の国会の承認については、第六十条第二項の規定を準用する。この場合 において、同項中「三十日以内」とあるのは、「五日以内」と読み替えるものとする。

自民党日本国憲法改正草案より引用

地震台風などの災害によって緊急事態条項が発令されるからいいじゃんと思ったら要注意です!

「百日を超えて緊急事態の宣言を継続しようとするとき は、百日を超えるごとに、事前に国会の承認を得 なければならない」という言葉にカラクリがあります。
この国会は自民党が運営するので、百日どころの騒ぎではありません。百日経ったら議会で承認され、また百日経ったら承認され、その繰り返しです。
永久に権限を握ると同等です。
人権はく奪を意味しています。
安倍晋三が死ぬまでずっと政権を握り続けます。

国に対して反対意見を言えなくなります。
何が何でも従わなければならなくなります。
戦争に行かなければならなくなります。
安倍晋三万歳と言わなければならなくなります。
警察が家に乗り込んできても、抵抗してはいけなくなります。
女性の方で自分がレイプされても、合意したの上での行為とみなされます。
強盗されても、相手が政府の人だったら素直にお金を渡さなければなりません。

そういう恐ろしい世界になっていいのでしょうか?
北斗の拳のような世紀末よりも恐ろしい世界になります。

自民党公明党に投票するのは、自分の人権がはく奪される覚悟のある人のみすべきです。
はく奪されてもいいという考えで投票する人に投票するなと言いません。
社会保障を前面に謳っておりますが、まったくの嘘です。
一度でもしてもらったことがありますか?
むしろ削られる一方。こちらは自己責任という名目で。
本当におかしい。
本来自己責任を言うなら、税金をとるな!
国民健康保険「税」を支払ってるのに、3割負担はまあいい。
難病の手術に対する保険適用外というインチキをするな!
国民年金保険「税」を支払ってるのに、将来支給されない。
支払わない人には強烈な差し押さえをするとか、どこぞのマフィアでもそこまでしませんよ。

民主党政権のときもよかったとは言えませんが、悪かったとは言いません。
よくわからない名目でお金が吸い上げられることは少なかったのですから。
ばらまき政策と揶揄されていますが、それなりに還元してくれたと思います。
民主党政権の一番の成果は、安〇〇三と麻〇〇郎の顔を見ないで済んだこと。
菅直人さんがいい動きをしたとは思えませんが、少なくともスーパーの食べ物が小さくはなりませんでした。
そういう身近なところを脅かさないのが大きいのです。
十分民衆の生活に寄り添っていると言えます。