第2回しらかわホール合唱祭

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しらかわホールは2024年2月に一度閉館して、2026年4月にふたたび再開したんですよ。
元々は「しらかわホールでもう二度とできないから、最後の記念にいろんな合唱団が集まって演奏しよう」というコンセプトだった気がします。でも再開してくれたおかげで、第2回が始まってくれました。やったね。

愛知県合唱祭やコンクールほどではないにしても、特大級の合唱イベントですね。なにせ19団体も出ていましたからね。11:30~18:40ごろまで私はずっと聴いておりました。どの合唱団もクオリティが高くて最初から最後まで聴く価値は十分にありました。

その前に、前日にグルッポふじとう飛び入りライブ、まあ、つまり地元のオープンマイクでショパンの「バラード4番Op.52」を演奏していたのですが、カメラの録画がうまくいかず収録に失敗したことが悔やまれましたね。あそこで録画がうまくいってたら、知人たちにバラード4番の演奏動画を10か月の集大成として送り付ける予定でしたが、こちらも別の日に収録しようと考えております。

11:00過ぎに到着。tigetsで事前に購入していましたが、私はどうやって受付してもらえばいいかわからず、そのまま階段を昇って係員に画面を見せたら通してもらえました。入場はなんとかなりました。再入場もできるそうですね。何度かタバコ吸うために出て行きました。

最後に来たのがおそらく10年ぐらい前のはずですが、あの頃のしらかわホールのままです。ここのピアノも一度は弾いてみたいです。

毎度のごとく私が聞いた団体すべてにコメントします。私の偏見が多いですが、苦手な方はここでブラウザやタブを閉じてください。こんな偏見でもありがたがる人間がいるのですから、私としては執筆意欲が増しますね。読んでくれてありがとうございます。

学部を卒業してから10年以上どこの合唱団にも属していなくて、こうやって偏見たっぷりの批評記事、時には上から目線で偉そうに言ってるだけなんですが、それでも喜んでくれる方々がいると嬉しいです。合唱から距離を置いてるのか置いてないのかよくわかりませんね。ピアノだってコンクールには一切出ませんし、ただ内輪でワイワイキャッキャやってるだけの人間ですよ。ちょっと小難しい曲が弾けたぐらいで得意げになってる人間ですよ。ショパンの難しい曲を弾いたらタバコを吸わずにはいられなくなる変人です。要するに音楽が好きです。こういう集まりに行くのも好きです。半分生存確認のため、半分自分の趣味を満たすためです。

10月はピアノサークル・クラヴィスの演奏会の翌週にしらかわホール合唱祭という、私にとっては最高の流れですね。
というわけで、全部の団体に私の独断と偏見たっぷりでコメントしていきます!!今回は相当ボリュームのある記事なので、目的の団体を見たいという方は目次のリンクをクリックすると素早くたどれます。

コール・ラスク

最初の団体はコール・ラスク。谷川俊太郎作詩、寺嶋陸也作曲、混声合唱とピアノのための『二月から十一月への愛の歌』全曲を通してくれます!地産地唱では「二月のうた」「四月のうた」「九月のうた」「十一月のうた」の4曲を抜粋していました。

地産地唱で演奏した4曲は前回よりもパワーアップしておりました。特に「五月のうた」「六月のうた」「七月のうた」はミステリアスな雰囲気を出してくれて、全曲通して満足いく感じでした。ピアノ伴奏はいかに幻想的な雰囲気を出せるかがカギなので、そこもうまくいっておりました。素晴らしいです。

合唱団うぃろう

今回はインドネシアの民謡と中島みゆき作品からですね。

1曲目「HELA ROTAN」はリズミカルで民族舞踊らしく拍子の重心がずれているところもこなしているのでポイントが高いです。男声はパワフルですが出過ぎないところもよいです。2曲目「Soleram」はゆったりとした感じで、divisionが重厚に聞こえました。インドネシアの子守歌ですが、最後の終わり方はとても子供が起きてしまいそうなぐらい重厚感がありましたね。大人数ならではの演奏です。

そしてここからは中島みゆきの曲です。3曲目「糸」は原曲のよさと合唱のよさをうまくミックスしてある編曲です。1番目は変ロ長調で原曲を意識しながら、2番で変ホ長調で合唱の要素に寄せる感じで、最後のサビで変ト長調とソプラノの魅力をこれでもかと活かす感じです。うぃろうの演奏会でも何度か歌われていた記憶があります。4曲目「時代」は合唱がオーバースペック。歌声自体はいいんですが、パワフルになりすぎて曲といまいちマッチしない感じです。ffを1~2段階小さくしたほうがこの曲に合っていた印象です。ちなみに私はこの編曲は好きではありません。Aメロに入る前のあの旋律が消されているので、あれがないと物足りなく感じます。あれこそ時代を振り返る雰囲気を作るものなのに、いくら有名作曲家といえどあの部分を消すのはいただけませんね。


ここで、15分の休憩がありました。しらかわホールはホール以外にもホワイエやトイレにもこだわりがありますね。テーブルやいすも高級感があり、今まで行っていなかった場所も行ってみました。

コーロ・ミオリトモ

ミオリトモはどこで区切るんだろうと思った方もいるでしょう。「ミオ・リトモ」が正解です。イタリア語のスペルだと「mio ritmo」でマイペースを意味します。ゆるーく活動するとは裏腹に演奏は結構ガチ目です。

まずはScott Villardの『For Irish Songs』より3曲抜粋です。1曲目「O Sprit of the Summertime!」は短い曲ですが、一人一人の声がしっかりしていた印象です。6人という人数の少なさを感じさせることもありません。安定していた印象です。2曲目「A Gravestone」は重たい曲調を表現できていて、低音も十分に聞こえてきました。欲を言えば掛け合いの部分で音の粒がはっきり目立つとよかったかなと思います。3曲目「Four Ducks on a Pond」も揃っていて、全体通してバランスよく声が溶け合っていた印象でした。

最後はWilliam Byrdの3声のミサより「Gloria」です。プログラムと並び順を見たときにどうやってこの合唱を成立させるのだろうと疑問に思っていました。テノールの人が女声側に移動して、女声4人、男声2人という組み合わせになったから納得できました。Gloriaは結構長いのでちょっと心配でしたが、よくまとまっていました。Altoが若干苦しいように聞こえたので、全音挙げても良かったのではと思います。(とは言っても、今度はBassにF4を要求するのでちょっと考えるところではありますが)

Ensemble vert paon

演奏の前に茶番劇が入るのは初めてなような気がします。「vert paon」とドラマの「VIVANT」の響きが似てる?という話でしたが、私はそこまで似てないように思いますw そもそもVIVANTを見たことがありません。別班もわかりませんww 団員同士仲がよさそうな感じは見受けられますね。今回は伴奏がなくて全部無伴奏です。そうです。伴奏の人が香良洲自動車学校の指揮をするので今回は伴奏にはいません。彼の伴奏は一般的なピアノ伴奏とは違って、独特の音色を出してくれますね。三善晃の「生きる」で感銘を受けました。

まずは木下牧子の「ア・カペラ混声合唱のための『ELEGIA』(エレジア)より」2曲です。1曲目「ELEGIA」は木下牧子作品独特の不気味な動きがクセになりますね。その不気味さをちゃんと生かしているところがポイントが高いです。2曲目「秋のスピイド」は穏やかな曲調で油断したら眠りそうなぐらい、ゆっくりした曲です。

そして3曲目はアイルランド民謡の「Danny Boy」。ソリストの声がもう少し硬くてもよさそうな気はします。そのほうが存在感がもう少し出ますが、これは私の好みなので団の方針次第では柔らかめのほうがよいかもしれません。各パートの掛け合いはちゃんと聞き取れました。

最後に4曲目は、ラトヴィアの作曲家Esenvaldsの「The Heavens’ Flock」です。妖しい感じがそそりますね。クラスター和音も声の輪郭がはっきりしているのでしっかり響きます。どことなく異世界な感じがいいですね。素晴らしかったです。

Harmonic Aura Craft

名古屋ユースクワイアで活動した有志が声を掛け合った精鋭たちによる男声合唱団です。長年続いているかと思ったら昨年結成したとのことです。合唱界隈のことはわりと無知なので、単に私が知らないだけだと思っていました。

曲は「Helletused」だけですが、なんと8~9分ぐらいの大作です。男声合唱とソプラノソロの掛け合いが魅力的です。コード進行に不穏さがあって、曲全体が情緒不安定さをもっているので私の好みです。ジリジリ音も聞こえて来てホール全体がちゃんと鳴っており、思わずニヤリとしてしまいました。ほどよい緊張感を与えてくれましたね。
リズムにも一切の乱れがなく、さすがは鍛え抜かれた合唱団(2年目)というところでしょうか。この曲、単なる合唱曲と言うよりはオペラの場面に近いものを感じます。


ここで15分の休憩がありました。ちょいと外に出たかったので、再入場の整理券をもらって外に出ました。休憩時間を長めに設定してくれているとありがたいですね。合唱団の都合だとは思いますが、私とってもメリットは大きいです(2回目)。

結音~むすびね~

「音を結ぶ、心を結ぶ」を体現されています(2回目)。ちゃんと周りの声を聴いて、かつ自分のパートの声もしっかり出すことができていますね。

まずは木下牧子作品より、1曲目「おんがく」はちゃんとまとまっていたけれども、あと一歩という印象でした。声が若干息っぽくて、あと少しが届かないもどかしい印象を持ちました。2曲目「祝福」は思ったよりもバランスよく仕上がっていました。最初女声が少なくてどうなるやらと思っていましたが、全然そんなことはなく、どこかが突出するということもなく、ちゃんと仕上がっておりました。

3曲目は寺嶋陸也作曲の「五月のうた」。こちらは伴奏がやや自信ない感じでしたが、合唱もやりつつ伴奏もやりつつだと若干仕方ないところもあるでしょう。ただでさえ少ない女声が減っても迫力が落ちなかったので、全体的な完成度は高かったです。

Coro Giovanni

名前だけは聞いたことがあるんですが、演奏しているところを聴いたことがありませんでした。美濃加茂市ならしょうがないですね。私、そこまで合唱事情に詳しいわけではないので。
というのはさておき、指揮者がピアノの横という変わった位置にいましたね。団員としては見やすいからいいのでしょうが、どうなんでしょうね?

まずは宗教曲。1曲目、Robert Prizemanの「Ave Maria」はドラマの回想シーンに出てきそうな曲ですね。ソロ・ソリと合唱の切り替わりで雰囲気が変わっていました。悲しい感じの宗教曲という印象です。
2曲目はAndrew Lloyd Webberの「Pie Jesu」です。こちらもソプラノソロ・ソリがある曲です。どことなく儚い曲調ですね。Requiemの中の一曲ですから、イエス・キリストにお祈りしながら弔うという感じでしょうか。ソプラノソリの2人は儚い感じの歌声でした。曲にマッチしていましたね。
3曲目はFranz Bieblの「Ave Maria(Angelus Domini)」です。無伴奏混声8部合唱で重厚感がありました。幸福感に包まれるような、油断すると眠ってしまいそうで心地よかったです。

次は日本語の曲です。4曲目は千龍和真の混声合唱のための「花・恋・歌」より「恋」で、これはあっという間に軽やかに終わります。気づいたらさらりと終わってた感じですね。5曲目は石井歓の「風紋」です。各パートの掛け合いが寒々しさを表現していましたね。しかしながら、A♭がちょいと高かったように聞こえました。ヘ長調になってしまうのではないかと思いました。6曲目、信長貴富の「夕焼け」は、締めにピッタリで今までの振り返りをする感じに聞こえました。伴奏が本気を出し過ぎないところもよいです。どうしても気持ちよくなりがちなところを抑えていたのはポイントが高いです。

女声合唱Luce

初めて見た団体です。おかあさんコーラス全国大会に出るぐらいだから、私がただ合唱界隈に疎いだけです。指揮者も伴奏者もよく知りません。四日市市で活動しているからなおさらよくわかりません。

2曲とも信長貴富作品ですね。1曲目「たとえば君が歌うのも」は、スウィング主体でしかもピアノ伴奏もクセがあるのに、揃っており強弱のメリハリある演奏でした。リズムの重心がずれるところでも一切崩れずに演奏出来ていたのでポイントが高いです。
2曲目「祈ってもいいだろうか」は優しい曲調で優しい歌声にするあまり、息っぽくなってしまったのがやや残念なところ。全体を通して集中力が試される曲ですが、最後まで集中力を保っていましたね。


ここでまた15分休憩です。階段を下りて昇っての繰り返しです。特に意味はありません。コーヒーを飲んだり、水分補給するぐらいです。

しゃち子さん。

この団体については名前だけしか聞いたことがなくて、実際に聴いたのは初めてでした。ゴリリアントなハーモニーで女声合唱というよりはもはや混声g…、ゲフンゲフン、おしとやかなお姉さま方の女声合唱です。異論はありません。下手なテノールやバスよりも重厚な声を持ってるかもしれません。

1曲目「Vuelie」はChristophe BeckとFrode Fjellheimが作曲した曲で、男性的なアルトが特徴です。とにかくキレが強いです。混声合唱と勘違いする理由があります。ちなみに「アナと雪の女王」にも使われています。力こそパワーという曲です。
2曲目Mia Makaroffの「Butterfly」は軽やかで蝶が舞うような様子を表現していますね。ソロが交代していくので、ミュージカルっぽい感じですね。振付があっても一切乱れずに揃っておりました。
3曲目Laura Leontjevaの「Pūt, Vējiņi! / Pūgõ,Tūļ!」はラトヴィア民謡で、ホワイエで見かけた金属の棒みたいなのがここで登場します。リズムをとるための道具ですね。お祭りっぽさが出ておりまして、中間部以降からは完全に混声合唱かと聴き間違えるぐらいでした。さすがゴリリアントなハーモニーです!曲名は一発で文字入力できないので、検索してはちゃんとしたスペルをコピペしないといけないんですよね。
4曲目「Cikala le Pong Pong」はインドネシアのスマトラ島北部の民謡です。こちらも振り付けがありますが、一切の狂いなく動いておりました。盆踊りとは違うけれどリズムがしっかりしていますね。最後まで圧巻の歌声に感銘を受けました。ありがとうございます。

Choeur éclat

コンクールには出ないけれど、ハイレベルな曲にいつも挑戦しているイメージがあります。

1曲目、Knut Nystedtの「Peace I Leave with You」は若干立ち上がりが遅れたように思います。男女でなかなかかみ合わない感じで、特にテノールは明るく作ろうとして浅くなってしまうというのが少々残念でした。
2曲目、Arvo Pärtの「The Woman with the Alabaster Box」でようやく立ち上がってきた印象です。この曲はなかなかの曲者で、普通の和音をほとんど使っていないので聴いている側としては、もしかしたら歌っている側からしてもちゃんと和音が合っているのかわからない不安な曲でしょう。練習はさぞかし大変そうな曲だと思っています。ベートーヴェンの第九並みに喉の負担が大きそうだとも思いました。
最後は、Griegの「Ave Maris Stella」です。叙情小曲集『故郷にて』Op.43-3とよく似ている動きをしています。ピアノと合唱の違いはあれど、構成が似ていると感じました。最後Griegはいい感じに噛み合っていました。強弱のメリハリもしっかりしていましたし、穏やかに終わったかと思われます。

香良洲自動車学校

ここに行っても自動車の教習を受けさせてくれるわけではないようです(笑)。合唱団ですのでご注意を。ちなみに香良洲町は久居市とともに、2006年の合併で津市に吸収されました。合併20周年です。香良洲海岸もありまして、農業や漁業、海苔の養殖などの産業が盛んです。合唱団は主に四日市市が活動拠点だそうです。いろいろ間違えそう。そういえば前にもこんな内容書いた覚えがあるような。

今回は全部三善晃作品です。
1曲目「コスモスのうた」は「好き」の前座からいきなり曲に入りましたね。「そのタイミングで入るんかい!?」と不意打ちを食らいました。アイディアの大勝利です。軽やかでありながら声もしっかりしていて、三善晃の世界を思う存分に活かしておられました。
2曲目「やどかりさん」は振付ありで歌っていました。楽しさが伝わってくる歌声でした。きれいさにとらわれず若干粗削りな歌声にしているところもポイントが高かったです。
3曲目「かどで」で雰囲気をガラッと変えており、しっとりとした歌声に変化していました。壮大でありながらもちいさくすべきとkろはちゃんと小さくしていて、強弱のメリハリがありました。
最後4曲目「黄色い鳥のいる風景」は軽やかな感じで歌声は最後までしっかりしていて集中力がずっと持続していました。ギターのほうは途中調子が悪そうに思いました。途中音が鳴っていなかったように思います。アンプのせいなのか弦のせいなのかはわかりませんが。


ここで25分休憩です。なんとも長い休憩ですね。私はタバコを吸いに外に出ておりました。合唱を聴いた後のタバコはおいしいですね。手巻きで作っているとこういうときにおいしさを感じられます。ニコチンが補給できたところで休憩時間を目いっぱい過ごしました。

Noema Noesis

ようやく半分が終わったところですね。この団体も名前だけは知っていますがおそらく聴いたことはありません。今回は民謡のみで構成されています。私にとっては一般的な合唱曲よりも民謡独特のアクセントの付け方が好みです。

1曲目「Kua Rongo Mai Koe」はマオリ族の歓迎歌で、最初の曲にはピッタリです。ようこそという感じが伝わってきました。
2曲目「Minoi Minoi」はサモアの民謡です。盛り上がりと静かさのメリハリがついており、波の満ち引きを表現しているとも捉えられるでしょう。最後フェードアウトしていく感じがよかったです。
3曲目「Tekem Han「はソロモン諸島の子守歌です。メラネシアの讃美歌です。最初は海野静けさを表現しており、マイクなしでアルトの低音E3~G3を堂々と出すのは並大抵ではありません。アルトがとにかく強くて頼もしすぎました。また、喉声寄りにしている雨紛もあって民謡らしさが出ており、この曲の良さが活かされていました。祈りにも聞こえる一曲です。
4曲目「丸木舟」は小笠原諸島の民謡です。曲の流れは宮沢賢治の「星めぐりの歌」に近いと思いました。ゆったりとした曲調で、ミクロネシアから伝わったとも言われます。ゆらゆらと揺れる舟歌でしょう。各パートに華をもたせる編曲で素晴らしいです。
5曲目は『ネリヤカナヤ-海のかなたの楽園』より「今の踊り」で奄美大島の民謡をベースに作曲された曲です。民族舞踊らしさを全開にしている曲で、アルトに主導権があったという印象です。

合唱団不老

不老→不老町ということで、名古屋大学周辺というイメージを勝手にもっております。もう一つは老いないと言う意味でいつまでも若々しくという意図もあるでしょう。というかパンフレットは若々しく歌を楽しむと書いてありましたが。

1曲目、千原英喜の「ただ秘めよ」はミステリアスな感じが出ておりました。粗削りな印象で特に悪くはありませんが、pやppをもっと小さくできるとさらに良くなります。粒やハーモニーがそろっているので文句ありません。「君や忘る道」のような曲調ですね。
2曲目、武満徹の「MI・YO・TA」はリズムが細かいが狂いなく揃っていましたし、歌詞もよく聞き取れました。最後の集中力は素晴らしく、ppを長く保持できていました。
3曲目、鈴木輝昭の「あなた」は転調が多くて大変でしたが、緩急がついており、強弱のメリハリも十分ありました。終始乱れずに揃っていたのは素bらしいです!


ここでまた15分休憩です。多くの観客が帰っていくころです。合唱側の人たちも帰る人がそれなりにいましたね。

アンサンブル ハモたま

8人のアンサンブルグループです。しらかわでもホールが鳴っておりましたので、実力派十分にあります。今回は大熊祟子作曲の「おやすみなさい」の1曲です。ただの子守歌ではなく、物語が続いていくような感じです。休符を大事にしており、ほどよい緊張感を作っているように見受けられました。地産地唱のときよりもパワーアップしていたように思えます。

男声合唱団さんらい

なんだろう、この合唱団を見ると、大学時代を思い出すんですよね。プログラムの構成が小規模な演奏会とかを思い出すんですよ。

1曲目、男声合唱団さんらい団歌「伊吹嶺より」は、学生歌を思い出すんですよね。演奏会の最初に歌う。雰囲気を作って、次の曲に臨む。そういう流れがいいんですよね。Bassがもう少し強ければ重厚感が増しますね。今のままでもホールがジリジリ鳴ってるからいいけれど、欲を言うとやはり支えは強いほうがいいというのが私の意見です。

2曲目、Eric Whitacreの「Lux Aurumque」は混声合唱ではたびたび聴くやつですが、男声合唱ではほとんど聴かないです。混声合唱と比べると重々しくてどんよりした感じがよいですね。男声合唱の重々しさが出ていて素晴らしいです。

3曲目、Eva Ugaldeの「Ave maris Stella」はppやpで若干ぼやけやすいところが玉に瑕です。中盤から調子が上がってきましたが、ユニゾンがきれいなのに対して、長2度と長3度の響きがあまり噛み合わなくて濁っていたのは残念です。

4曲目、R. Murray Schaferの「Magic Songs」は長大な曲です。最初の怪しくうさんくさい感じがよいです。バリトン・バスの呪文のような感じもよいです。不協和音もまたしっかり合わさっているので、よりうさんくさい印象になっています。
曲の構成的にはデュカスの魔法使いの弟子に似ています。最初はおどろおどろしく、動きそうか動きそうではないところで、どんどん動きを見せていく感じです。中盤以降のハチャメチャになっていくところが特に似ていると思います。曲がいろんな展開を迎えて、場面展開が何度もあるように見えました。最後は祭囃子みたいになっていたと思われます。

混声合唱団Alioth

Xは相互フォローですが、演奏を聴きに行ったことがなくて、今回が初めてですね。Farewell Concert 2025のメンバーを中心にって、ジェネレーションギャップを感じますね。まあ、それは置いておいて、ここもクオリティ高いです。1人1人がレベルが高いです。

1曲目、Rheinbergerの「Abendlied」は出だしからきちんと揃っており、重厚感もしっかりあります。ずっと安定しております。
2曲目、宮本正太郎作曲の「窓のとなりに」は夕暮れが似合いそうな曲ですね。このときちょうど日が沈むころ(17:20)でした。だんだんと日が沈んで行って、もう暗くなったところから山の数々を見ているような感じが表現されていました(語彙力不足)。秋の夕方の、あの寒々しさも感じますね。ちょうど程よくひんやりしているあの感じです。
3曲目、土田豊貴作曲の「もっと向こうへと」は透明感と緊迫感が合わさっていた印象です。最初の部分は透き通る感じでしたが、中間部以降からはどんどん緊張感が押し寄せてくる感じですね。緊張感こそがスパイスです。
4曲目、千原英喜作曲のどちりなきりしたん「IV」は、淡々としていた印象です。感情こめ過ぎて遅くなりすぎて間延びしている演奏はそれなりにあるので、私はこれぐらいさらりと通してくれるほうが好きですね。江戸時代の隠れキリシタンのお話です。幕府にバレないように祈りを続ける情景が表現されていました。ベルがあるバージョンはあまり聴かないんですが、Aliothの演奏はそれを込みでやってくれたのでありがたいです。


ここで、15分の休憩です。帰っていく人が結構いました。まあ、長いですからね。私は最後の部も聴くためにちょいと外に出てから気分転換をしました。もちろんニコチン補給もしましたね。ピアノ弾いててヤニカスの人間って私しかいないでしょう。

女声合唱団紫水

この団体もしらかわホール合唱祭のために結成されています。合唱を続けたいと思いは私を除いて共通していますね。

1曲目、相澤直人作曲の「また あいたくて」は、切ない感じを表現されていました。「さよなら」の中にまた会えることを夢見ていますが、それが叶うかどうかはわからない感じだと思われます。アルトがしっかりしていた印象です。
2曲目、信長貴富作曲の「春」は春の暖かさと冷たさを両方感じます。ホ長調のところは日中の暖かさを、それ以外の調はやや冷たさを表現していた印象です。ソプラノが元気ありすぎて、メゾソプラノやアルトのメロディを少々食い気味だった気がします。

Chorus Project TOKAI

ここも企画合唱団ですね。パンフレットに書かれていた、「再び歌う会」、「クラス合唱曲を歌う会」、「ヒサシブリコンサート」、そして「ワンステ2025 in 地産地唱」どれも聴いていないので、今回が初めてですね。企画のために集まったとはいえど、ここも素晴らしいです。

1曲目、千原英喜作曲「わが抒情詩」は有名な無伴奏曲ですが、終始安定間がありました。それぞれのパートの声量バランスがよく、聴いていて飽きてくることはありません。もうちょっと聴いていたいという印象でした。
2曲目、田中達也作曲「レモンイエローの夏」は爽やかな感じで出だしはきちんと揃っていました。楽しく歌っている感じが出ており、かといって暴走しているわけではなかった印象です。粗削りな演奏ではあるものの縮こまるよりはいいでしょう。

Chorus Meets&合唱団 憩い

ラストはChorus Meetsと合唱団憩いの合同演奏!私ここまで来た甲斐があります。11:30の開演から18:20ごろのこの演奏までずっとしらかわホールにいました。それぐらい聴く価値のある演奏ばかりでした。

最初2曲はMeetsと憩いの合同演奏です。1曲目メンデルスゾーンの「Abscheid vom Walde」はお馴染みのドイツ語のあれです。まさか1番だけかと思ったら、ただ1番と2番に間をおいて続いてたとは不意打ちもいいところですww この曲は癒されますね。演奏が始まったという感じがします。そういえば、E♭2がもう少し大きく出てくれるとありがたいですが、声の重さで影響するのでこればかりは贅沢言っていると思ってください。
続いて2曲目土田豊貴作曲「もっと向こうへと」はAliothと同様、緊迫感があて素晴らしかったです。声の輪郭がはっきりしており、強弱のメリハリも十分にあります。休符を大事にしており、残響を活かしていますね。弱いところ、pやppでもしっかり聞こえておりました。ちなみに憩いの練習見学に行った時は、この曲を初見で歌った覚えがあります。私は音符がたくさんある難しい曲を触れまくってるから、なんとかついていけましたが。

そして憩いの人たちが退場して、ここからはMeetsだけの演奏です。
3曲目4曲目は、北川昇作曲「たそがれ」と「言葉とつぶやきの間に」はこちらも強弱のメリハリがついています。Attacaでつながっているので一緒くたにしますが。「たそがれ」の弱く始まるところって、結構ぼやけがちなんですが、それがなくしっかり声になっておりました。「言葉とつぶやきの間に」でピアノ伴奏が入ってきても、全く迷子にならず遅れずについていっている印象があります。ソプラノの伸びがありますが、かといってアルトも負けているわけではありません。よく聞こえてきました。
最後5曲目、佐藤深雪作曲「作家の死」は物騒なタイトルですが、曲名通り不穏な感じからスタートしています。おどろおどろしく、時にポップな感じを表現されていましたね。切迫した想いが表現されています。私は社会現象だとも捉えています。電子書籍ならまだしもショート動画が量産されていて、それしか見られない人も出てきていますね。文字を読めない人たちが増えているのではないかと感じております。これは決して対岸の火事ではなく、文字通り「作家の死」につながります。紙の書籍がめっきり減ってきており、書店に行っても昔ほどは本がならんでいなくて結構スカスカになっているのを目の当たりにします。電子書籍は便利ですけれど、やっぱり紙の質感には勝てません。この曲を聴きながら私が思ったことです。

最後に

私は最初から最後まで全部聴いてよかったと強く思っています。いろいろな団の個性を知る機会として貴重な時間だったといえます。
また来年も企画してくれた際には全部聴きに行くつもりです。それぐらい聴く価値のある団体ばかりでした。本当にありがとうございます。

番外編

番外編というか、私にとってはこちらが本番です。合唱を聴きに行った後に日本酒が飲みたくなるんですよね。というか8月のコンクールのときなんか3分の1が日本酒の記事になってましたし、それぐらい純米酒が好きなんですよ。

3連休のど真ん中で日曜日とはいえど、「純米酒専門 YATA KITTE名古屋店」JPタワーの1階が空いていることを期待したら、期待したとおりカウンターが1つ空いておりました。もちろん入らない理由はありません!
45分飲み比べをもちろん注文しました。他のお店にはないお酒があるからいいんですよ。たまたま隣にいる人と話しておりました。


1杯目は蒼天伝(そうてんでん)。宮城県気仙沼市が蔵元のお酒です。すっきりとした飲みやすいお酒です。最初はすっきりとした味わいと決めております。


2杯目は不老泉、滋賀県高島市のお酒です。こちらは味わいが強いお酒です。


3杯目は原田、山口県周南市のお酒です。キレの良い味で、少し酸味も感じられます。


4杯目は天穏(てんおん)、島根県出雲市のお酒です。うすにごり酒でこれもまたコクがありました。


5杯目は富士正(ふじまさ)、静岡県富士宮市のお酒です。これは熱燗にして飲みました。もちろん、熱燗にする前も飲みましたが、熱いほうがおいしいですね。まろやかな味が広がります。


6杯目は酒屋八兵衛、三重県多気郡大台町のお酒です。こちらもキレのあるお酒です。


7杯目は花巴(はなともえ)、奈良県吉野郡吉野町のお酒です。とにかく甘みが強いお酒です。取り扱っているお店が少ないとのこと。チーズに合うお酒ですね。好き嫌いが分かれるお酒だと言われています。


8杯目は三冠(さんかん)、岡山県倉敷市児島のお酒です。これは何度か飲んだことがあります。こちらも甘みが強くて、人を選びます。

合唱祭の後は日本酒と決めたわけではないですが、終わったタイミングと飲みたいタイミングが合った結果そうなったわけです。純米酒はいいですよ。酔っぱらっても悪酔いすることはないので、いちばん体に優しいお酒だと思っています。ビールも好きですが、一番好きなのは純米酒ですね。飲み比べセットとかみると目を輝かせるぐらいです。

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