ピアノサークル クラヴィス 第13回演奏会

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熱田文化小劇場には1か月ぶりです。合唱を聴きに行って、次はピアノを聴きに行ってという流れです。ピアノの演奏で聴きに行ったのは初めてでしょう。合唱ばかり聴きに行っているのもありますが、合唱人御用達の場所だと勝手に認識していますが、公演する情報を見たら決してそうではないことはわかります。ピアノの演奏を聴きに行くのは何年ぶりでしょう。もう20年以上になるかと思われます。それぐらい自分の演奏ばかり気にしているということでもあります。
クラヴィスの人にというか、私が所属している(?)ピアノサークルで演奏会に誘われたので行った次第です。来年も行きたいですね。聴きに行って正解でしたね。

先月(9/5(土))の「今日は昨日のつづき」ならぬ「今日は先月のつづき」です。
後ろの席には規制線は貼られていませんでした(笑)。これは合唱界隈の人じゃないとわからないかwwww

というわけで演奏会の感想について述べましょう。

第1部

ビラにも実名が出ておりますが、さすがに実名で書くのはまずいので番号で表記すること、ご容赦ください。

1

スタトコフスキーは初めて聴きましたが、6つの前奏曲Op.37-1、Op.37-2、Op.37-3どれもどことなく不気味な感じでした。右手の2声になっているところもそれぞれはっきりと聞き取れました。なんだろう、ショパンっぽいようなベートーヴェンっぽいような、私好みの演奏でした。ポーランドの作曲家だから似ていても不思議ではないですね。

2

ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」は特にこれといった感じはないでしょう。無難に終わった印象です。

ボルトキエヴィチの「4分の3拍子で」の、1番は軽やかなワルツで聴き心地がよかったです。
2番は重々しさを表現できていました。しかしながら2拍目にもう少しアクセントを置いてもよかったという印象です。また、内声を途中強調しても問題なかったように聞こえます。マズルカっぽい感じがあるとよかったです。
3番は音量が均一になりすぎているのがもったいなくて、声部ごとに違いを出すともう少し面白かったかと思われます。中国っぽいところ、完全4度のゾーンはもう少し硬質な響きがあるほうが面白いです。
4番は綺麗に拍子を刻み過ぎるのがもったいないです。ルバートでテンポを少し揺らしたほうがよかったかもしれません。

シベリウスの「もみの木」Op.75-5は寒々しさが出ておりました。完成度は他の曲に比べて高かったかとおもわれます。声部ごとに違いがはっきりとわかりました。

3

ショパンのマズルカ第43番Op.67-2は、ショパンが亡くなる直前に作曲されたマズルカです。2拍子っぽく聞こえるところがあるのはポイントが高いです。マズルカの原点に立ち返っている感じですね。

ノクターン第4番Op.15-1は、中間部であまり速くできないなら、Lentoの部分を極力遅くすべきです。激しさと穏やかさの差を出したほうがよかったかもしれません。

ノクターン第5番Op.15-2は、無難に終わった感じですね。眠りそうな音色で終始穏やかな感じでした。

4:Voce Libera

ヘンデルの「Ombra mai fu」を歌とピアノで演奏されていました。バリトンって言っていたけれど、明らかにテノールの声質でしたね。高音域にも若干余裕があるように見えましたし、アリアというよりはミュージカルっぽく聞こえました。

5

再びショパンですね。ワルツ第7番Op.64-2は子犬のワルツOp.64-1ほどではないにしてもかなり有名です。シプリアン・カツァリスを真似するあまり、音を省略するのはいただけませんね。ちゃんと音を鳴らしたほうがよかったです。
マズルカ第13番Op.17-4は、寂しい感じの曲調ですが、中間部のオベレクはもう少し2拍子っぽさを出してもよかったかと思われます。きっちり3拍子を出し過ぎるあまり、きれいさだけにとどまっていて、少々残念でした。

6

メンデルスゾーンの無言歌集から2曲ですね。1曲目「ベネツィアの舟歌」Op.30-6は一番有名な曲ですね。同じ題名でOp.19-5とOp.62-5もありますが、こちらも是非とも聴いてみてください。最初ずっこけた以外はなんとかやり過ごしましたね。トリルのところが好きなんですよね。波に揺られてる感じです。
2曲目「失われた幻影」Op.67-2は、練習会のときよりもキレが悪かったように思えます。スタカートをもう少し軽やかにできればよかったのにともったいなく思いました。

7:Piccole Armonie

第1部最後は連弾です。Piccoleとは名ばかりと思うぐらい盛大な演奏でした。モーツァルトの4手のピアノソナタ KV381、第1楽章から第3楽章まで全部です!
第1楽章は乱れずに終わった印象です。ただ、fをもう少し強くしてもよかったと思いましたね。第2楽章はPrimoのメロディを演奏しているところで、Secondoがやや大きすぎた印象ですね。全体的に穏やかな曲調で、木管楽器と弦楽器のような響きがします。第3楽章は軽やかに終わりました。強弱のメリハリもあってよかったです。

第2部

小休止の後、第2部が始まりました。第1部は比較的軽やかなのに対して、第2部は重たい曲が多かった印象です。

8:バウムクーヘン

第2部最初は連弾です。2人の合計年齢は135歳だそうです。言ってしまっていいんかいww
シューマンの ピアノ3重奏曲 第1番Op.63第4楽章をピアノ連弾です。もともとはピアノ、ヴァイオリン、そしてチェロの組み合わせのところを、ピアノ連弾の形に編曲されています。音色の違いが出ていて素晴らしかったです。
掛け合いが面白かったです。原曲ほどは速くはできませんが、それでも強弱のメリハリが十分で相当作りこんでいると思われます。
高音域はピアノの音の特性上、ヴァイオリンというよりはピッコロフルートに近い音色になるところも、三重奏とは違って面白いです。

9

シューマンの『森の情景』Op.82は全9曲から構成されています。今回は1番、2番、3番、4番、5番、7番を抜粋していました。
1番は軽やかに、なおかつ声部ごとにメリハリがありました。音を溶け込ませる感じで、合唱っぽい音色でした。
2番はあっという間に終わった印象です。おどけた感じの、スケルツォとかタランテラのような曲調がしっかり表現されていました。
3番は内声をもう少し目立たせてもよかったと思われます。流れる川のような滑らかさがありました。
4番は木管アンサンブルのような、木管5重奏に近い感じでした。特にファゴットが軽やかに動くような音色に聞こえました。
5番は前奏曲のような感じでさらりと終わる感じでした。
7番は右手の32分音符がヴァイオリンっぽい動きで、まるで洞窟とかにいるような怪しさを持っていました。荘厳な響きもありつつ、どことなく誘われる雰囲気が出ていました。

10

1曲目はドヴォルザーク作曲・ハフ編曲の「わが母の教え給いし歌」は、もともとジプシーの歌Op.55にあった曲を編曲したものです。どことなく懐かしいような寂しいような一曲です。ピアノ編曲でもこの曲の個性が活かされているので良かったです。
2曲目はカタルーニャ民謡の寺嶋陸也編曲「鳥の歌」です。クリスマスキャロルですが、漁港で一人ぽつんとたたずんでタバコをふかしながら寂しそうに過ごす情景が思い浮かびます。やるせない感じで悲しい雰囲気が出ていました。
3曲目はトレネ作曲・ワイゼンベルク編曲「パリで四月に」です。1970年代のサウンドっぽいですね。喫茶店で出せそうな気がしますが、アムランのアレンジのせいでコーヒーを吹き出すこと間違いないです。一見穏やかそうに聞こえて、急降下するような響きで落ち着いていられませんww

11

グリーグの叙情小曲集より「故郷にて」Op.43-3と、ショパンのエチュードOp.10-5「黒鍵」、ノクターン第14番Op.48-2の並びを見ると、一見脈絡もなく選ばれているようです。これらの曲の共通点はF♯あるいはG♭で終わるというところにあります。なんとなく異世界に行ったような響きで終わる感じですね。
1曲目グリーグのOp.43-3は、どことなく地に足が付いていない感じがよかったです。ふわふわとした音色がこの曲のよさを引き立たせていました。
2曲目ショパンの黒鍵は、右手の粒がはっきりしていなくて、左手が大きすぎて正直パッとしない残念な印象です。
3曲目のノクターンOp.48-2も、速いなら速いでいいんですが、音の扱いが雑すぎるというか、ffもガンガン鳴らす感じで、この曲のどことなく不気味なところが全く表現できていなくて残念な印象です。

12

最後はバッハのBWV828です。全部通して20分ほどあるのを、なんと暗譜で通すとは素晴らしいです。バッハの音型ってかなり暗譜しづらいのに、これを楽譜を見ずに通すというのは並大抵のことではありません。
「序曲」、「アルマンド」、「クーラント」、「アリア」、「サラバンド」、「メヌエット」、「ジーク」と7部構成になっており、のちのソナタの始まりともいえるでしょう。それぞれの曲調の魅力を活かしながら、声部ごとにハッキリ粒がわかるのが嬉しかったです。

最後に

また来年も聴きに行きたいですね。いつもだったら、演奏会が終わるとコンビニでビールを買ってタバコを吸っているところでした。今回はピアノサークルの人たちと一緒に帰ったので、途中でビールを買って飲みながら帰りました。

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