民主主義は単なる多数決ではない
珍しく枝野さん、いい仕事しました(失礼)。
「民主主義は多数決ではない!」
枝野さんのこの説明は本当に分かりやすい。
最近政治に興味を持った人に絶対にみてほしい演説です。
国会ってどんなTV番組より面白いですよ。#絶対にみてほしい国会討論 pic.twitter.com/jJEGbm7SA3— Dr.ナイフ (@knife9000) August 5, 2019
もう一度民主主義についておさらいしましょう。
の記事もご覧ください。
民主主義とは?
社会人の教科書「民主主義・資本主義・社会主義・共産主義の違い」から引用。
民主主義とは、政治原理の一種にあたる言葉です。英語では「democracy」と呼びますが、語源はギリシア語の「demokratia」にあり、「人民(demos )」という言葉と、「権力(kratia)」という言葉が結びついてできています。
民主主義は、古代ギリシアで原型が生まれ、近代になって復権されました。そのシステムを分かりやすく言うと、「国民が主権を握る制度」となります。王制などの一握りの人間による支配とは違い、国民が政治に参加し、民意によって国を動かすというシステムです。
民主主義には、市民が直接政治に参加する「直接民主制」と、何人かの代表を選ぶ「間接民主制」の2種類がありますが、現在では後者のシステムが一般的です。こちらでは、国民は投票によって自身の意見を政治に反映させることになります。
民主主義は単なる多数決ではない
多数決が物事を決める上で最適な方法ですが、制約された条件のもとで決めなければなりません。
たとえば、車椅子の人も含めてみんなで飲食店食事するとします。
健常者の多数派が、食事はおいしいがバリアフリー設備のない店を選んだとしても、そこに決定することはできません。
車椅子の人は外で待っていなければならないからです。
車椅子の人も一緒に食事を楽しめるようにするためには、バリアフリー設備のあるという条件で考えなければなりません。
障害を持っている人が少数であっても無視することはできません。
少数派の意見を尊重しなければ物事がこじれます。
大人数だからという理由だけで決めようとするのは、ただの強行採決です。
どんな人の意見も聞いてから、少数派には若干我慢してもらうかもしれないが、多数派の意見で決めますということを伝えなければなりません。
多数派には少数派の意見を聞く責任があります。
民主主義システムのひとつに多数決がありますが、「民主主義=多数決」とはなりません。
「多数決∈民主主義」と考えるほうがしっくりくるかもしれません。