合唱フェスin愛知〜地産地唱〜 第5回

この記事はアフィリエイト広告を利用しています。

第2回2019年6月30日開催より5年ぶりに来ました。愛知県を中心とした合唱団が集まって、合唱を披露する企画です。
大人の新入生歓迎企画」とも言われていますが、私はただ聴きに行く側です。今のところはそこまで合唱を続けたいと言うモチベーションはありません。
まあ、みんながみんな合唱に対して熱意がある人ばかりではないと思いますが、私みたいに露骨に合唱団に入る予定はないという人間は少ないでしょう。大抵の人たちは入ろうか入るまいか迷っている人だらけでしょう。知らんけど。

若い子ばかりになりましたね。というか私がただ歳をとってるだけでしょうね。感銘を受けるとともに正直胸が締め付けられるという思いもあります。数少ない知り合いに生存報告をするために来ていますね。

私は全部の合唱団の演奏を聴いたので、まとめておきます。

混声合唱団VoxMEA

最初の演奏は混声合唱団VoxMEAです。
日本語曲になるとちょっとイマイチだったかなあという印象です。まだ練習に取り組み始めたばかりの段階かもしれません。
「星影のエール」はちょっと自信なさげなように見えましたし、「うたをうたうのはわすれても」もうーん…となる演奏でした。まだ始まったばかりなのかもしれません。何かしらのイベントでクオリティが上がっているのを楽しみにしています。
「うたをうたうのはわすれても」は学生時代かなり思い入れのある曲だけあって、かなり気になりますね。定期演奏会だったり卒団演奏会だったり、いろんな場所で歌ったのを思い出します。あれからもう10年か…。

「Ave Maria」と「A tu lado」の2曲は流れるようにすんなりと聴けました。宗教曲に強いんでしょうか。すごく自信をもって歌えている感じでした。県合唱祭と同じようなクオリティでできていましたね。

最後の「未来へ」もいい感じにできていてよかったです。ソプラノが主旋律じゃないところはちゃんと背景になれているというのは熟達した技術だと思います。大体の合唱団は暴走してアルトが聞こえなくなります。そういうこともなく、自然に聴ける感じでよかったです。

司会の人が地産地唱を命名したのはそういえば5年前にも本人から聞いたことがあるのを思い出しました。ちなみに「地産地消」と入力してうんぬんかんぬんは私もそれをしています。心を読まれているようで思わず笑ってしまいました。

入団する意思が全くないのにここまでよくしてくださるのは、私が県合唱祭等のイベントで写真を撮る手伝いをしているからでしょうか?それはVoxMEAの団員のみが知ることですね。
練習に3~4年ほど行く行く詐欺しても許してくれる寛大な心に感謝します。私は甘えすぎですね。
これからもいろいろとお世話になるかもしれない団ですね。

コール・ラスク

なんだか聞いたことがない合唱団だなあと思ったら、静岡県で活動しているからでした。
クオリティの高い演奏をしてくれる合唱団ですね。私には遠すぎるから入団は考えませんが。

最初の「ZAKURO」の入場が面白いですね。打楽器の伴奏から少しずつ団員が入場していく感じ、予想を打ち破ってくれます。
この曲に限らず、Dobrogoszの曲は面白い曲が多いです。掴みも素晴らしい!

そして2曲目の「島へ」も聴きやすい感じです。

3曲目の「I’ve Been Working on the Railroad」は日本語名だと「線路は続くよどこまでも」です。
バーバーショップカルテットを入れていますが、これが一番よかったです。混声合唱団なのにね。それがいいんです。
この曲が好きなんだろうなあというのが伝わってきて、自然体で聴けるような歌声でした。
2分ぐらいと言っていましたが、あまりにも特急運転であっという間に終わったように感じました。もう少し聴きたい演奏ですね。

4曲目「ほほう!」はとろけるような、うっとりする感じです。

5曲目「オタマ」は全然知らない曲だなあと思ったら、結婚式のために作った曲らしいからそりゃあ知らないのも当然でしょう。
楽譜を愛する気持ちが伝わってきました。おたまじゃくし→音符という連想でしょう。$

そういえば、年末に豊橋でクリスマスコンサートとなると、いろいろ重なるんだよなあ。さすがに行けません。すみませんorz

合唱団イオス

ネタに極振りしつつ合唱のクオリティも高い合唱団です。私が入団を検討するならここにするぐらい面白い合唱団だと思います。
前置きはア〇ックチャンスですね。女神の名前だったり、某ささやき女将だったり、フォルクスワーゲンだったり、カメラだったり、ネタに走ってくれて面白かったです。ちゃんと調べてネタを作り込んでいたので楽しめました。

曲もいい出来栄えでした。1曲目「リフレイン」は懐かしい感じですね。女声が透明感のある声でいい感じの響きをしてくれてよかったです。簡単そうに見えてなかなか難しい曲の一つですね。
そして2曲目「落日」は椎名林檎作詞作曲ですが、正直わかりませんが、いい出来栄えだったと思います。
最後「情熱大陸」はパワーがあってよかったです。スキャットだからかのびのびとしていましたね。

締めもア〇ックチャンスだったので、初志貫徹してくれました。ネタに走るなら、これがいい。

結音 ~むすびね~

わりと最近の合唱団ですね。とは言っても結成7年だから長く続いていますね。

プログラム通りの順番ではなく最初は「春風」からのスタート。子守歌みたいな曲調ですね。うっかり寝てしまいそうでしたが、ちゃんと起きていました。
そして、沖縄の2曲「いったー父(すーた)や」と「島唄」です。
「いったー父や」では普段の練習風景を見せてくれました。和やかな練習なんだろうけれど、締めるべきところでは締めているのでしょうね。練習曲とはいっても沖縄の感じをしっかり出さないと意味がないですね。
「島唄」はこの人数で仕上げているのは並大抵ではありません。ディビジョンすると1人1パート状態になるのが当たり前ですからね。人数の暴力に頼らないところが結音のいいところかもしれません。

そして「To Live」と「前へ」は祈りをこめた曲です。特に「To Live」は透明感がある歌声でした。この5曲の中では一番の出来栄えだと思います。聞いていてうっとりしてしまいますね。「前へ」は伴奏ありで、こちらもうっとりする歌声でした。

なかなかよかったと思います。選曲も素晴らしい!

合唱団花集庵

最初の「Komm, süßer Tod」で始まるのですが、観客席から合唱団が現れるので慣れないですね。演出としてはいいのかもしれませんが、ペンの音とか立てるわけにもいかないので、観客としても緊張しますね。ピアニッシモのロングトーンは大変そうですね。私も現役の時は曲集『夢の意味』で苦戦しました。わかりますね、その気持ち。

「Nachtwache II」はあっという間で、コンクール曲の「Deep River」はパワフルです。フォルティッシモがジリジリ言うので文句なしですね。
そして「虹」(森山直太朗)はちゃんと東京混声合唱団の混声4部バージョンを使ってくれています。ポイントが高いですね。大人の演奏というものを聴かせてくれますね。でも団員は私より若い人ばかりでしょう。とにかく自信のある演奏でした。
最後に「Never Enough」は題名の通り、まだまだやってやるぞという強い意志を感じました。素晴らしいです。

そういえば女声の団服は青じゃないのはちょっと違和感があります。私は花集庵のイメージは青と認識していますからね。

A.N.Chor

たった8人ですが、ちゃんとハーモニーがしっかりしていました。
まずはWilliam Byrdの3声のミサから「Sanctus」「Benedictus」「Agnus Dei」の3曲。
最初は怪しかったですが、しっかり立て直してくれました。3声はあまり選ばれることがないので、聴いていて新鮮なものですね。
少人数ならではの良さが出ていたかと思われます。

そしてCarl nielsenの3つのモテットより「Afflictus Sum」ですが、この曲は不思議な感じの曲で、何回か聞いているとクセになりそうな感じでしょうね。

後ほどA.N.Chorのブースに行きましたが、私が今まで取り組んだ曲集があって、思わず楽譜を触ってしまいました。なつかしさでいっぱいですね。

あいち混声合唱団

結成してから11年とあっという間の月日ですね。私はあまり成長していないのが胸に刺さりますね。
最初の「美しい夏の朝に」は聴き入っていたらあっという間に終わっていました。感想を考える余裕もないぐらい、素晴らしい演奏だったのでしょう。

2曲目「はじまり」が大当たりです。今まで聴いた中で一番感銘を受ける演奏でした。最初のアカペラでもう心を打たれました。全パートバランスよく立体的な響きがしました。ピアノ伴奏も大当たりです。音符ごとに強弱を使い分けているので私の好みでもありますが、それ以上に心を打たれる伴奏でした。大人の演奏を感じさせますね。

最後の「一詩人の最後の歌」が残念ですね。まだ練習段階なのでしょうが、ピアノに負けている状況です。スタミナ切れでしょうか?とは言っても人数比の割にはバランスよく聞こえたのはよい部分でした。

男声合唱団さんらい

重厚感のある歌声ですね。特に最初の2曲「O Sacrum Convivium」と「O Beata Trinitas」は力強さを発揮していました。
2群合唱もいい感じでしたし、一人一人自信をもって声を出せているという印象でしたね。

そして後半の「くちなし」と「明日へ続く道」は優しい感じの響きですね。力強い感じとは打って変わって、雰囲気を変えるのが上手だという印象です。
「くちなし」は今まで混声合唱で無伴奏のしか聴いたことがありませんが、伴奏付きもいいですね。初めて聴きました。
「明日へ続く道」も男声合唱はあまり聴いたことがないので、こちらのバージョンもいいですよね。

Ensemble vert paon

ここのBassは重厚感がありますね。他の合唱団と響きが違います。ensemble Soralisとも違った重厚感ですね。

北欧作品はなんだか忙しそうなイメージがあります。
最初の「Nouse lauluni」は忙しく動いている印象です。
2曲目から4曲目「Etela pohjamaan laulu」「Hautalaulu」「Mita tuosta, jos ma laulan」は気づいたら終わってたという印象ですね。正直フィンランドの合唱曲はよくわかりません。相当聴きこまないと理解できないやつですね。

最後、『やがて悲しみが』より「I. 昨日はどこにもありません」「IV. 菊」「V. 少年」の3曲を抜粋していますが、どれもジャズに寄ったコード進行ですね。私の好みの動き方をしています。ピアノ主体で引っ張っているという印象です。

ジャンルを問わず、いろいろな曲に挑戦する姿勢は大事ですね。

合唱団うぃろう

地産地唱の最後を飾る合唱団として貫禄十分です。

最初は「Deep River」。完全に花集庵とかぶっていますね。コンクール課題曲だからしょうがないか。
2曲目「風の音」は声で風を表現していますね。軽快な曲調で情景が思い浮かんできます。
3曲目「海と空の子守唄」はゆったりとした曲調で、油断すると寝てしまいそうです。というか半分寝ていました。すみません。
4曲目「We can Mend the Sky」では大太鼓の音圧を感じました。生演奏じゃないとこれは感じることはできませんね。最後で合唱団が客席のほうに移動しますが、やはり慣れないです。観客のほうが緊張するんですよ。ホールを文字通り広く使うのですが、歌い手側の技量が試されますね。しっかり楽譜を覚えていないと声が出ていないのが観客にわかってしまうので、なかなかリスクがありますね。

最後に

以上10団体の演奏を全て聴いてきました。
次の地産地唱の予定は来年2025年6月21日(土)と22日(日)の2日開催です。また熱田文化小劇場で行われます。

私も合唱曲を発表したいところですね。楽譜を見せるぐらいしかできないだろうけど。
とりあえずネタ曲集の「35歳第二の人生始めるぞ」をリライトして考えようかな。借金経営なFXは危険どころの騒ぎじゃないというのを教えると言うのでもいい題材だし。
あとは、寺山修司作詩の「生れた年」もいいかもしれません。
他にもいろいろ考えていますが、合唱曲を発表するいいチャンスだと思っています。とりあえず準備しなければ。

メルマガ登録
メールアドレス:




powered byメール配信CGI acmailer