混声合唱団VoxMEA第11回演奏会
混声合唱団VoxMEAの第11回演奏会に行ってきました。第10回(2023年1月21日)には行っていなかったので、第9回から7年以上も経ってから演奏会にお邪魔しているなんて夢にも思っていませんでした。そういえば新型コロナウィルスで演奏会を開こうにも開けない時期がありましたから、間が大幅に空いてますね。
私はここの団員ではないので、こうして演奏会の感想を載せています。VoxMEAとは10年以上の付き合いですね。なんだかんだいって顔を覚えてもらっています。最初は同級生がいて、その人の友達枠で関わっていましたが、だんだんと私の存在感を認識してもらえるようになっていきました。現在では多少図々しくはしておりますが、距離感はちゃんと把握しているので、団員でなくても付き合いが続くのでしょうね。細々とですが。顔を合わせれば挨拶してもらえる関係っていいですよね。
南文化小劇場。ここもいいところです。堀田駅からは少々歩きますが、大学時代のなつかしさをかみしめると思えば、何とも思いません。そういえば卒団演奏会もここでやったのを思い出します。大学学部時代を思い出す一日でした。
というわけで、前置きはこれまでにしておいて、演奏会について私が思ったことを述べていきます。
第1ステージ:珠玉の宗教曲選
宗教曲って今でもよくわからないんですよ。教会音楽というのでしょうか。大聖堂の反響を活かしながら歌うというよりお祈りするイメージですね。19歳で合唱を知り始めたときから、そのイメージは変わっていません。
VoxMEAの宗教曲は毎回当たりの日が多いんですが、今回は調ごとにあたり外れがあったように思われます。ちょいと辛口に判定しちゃいますが。ヘ長調はなかなかはまらないんですね。純正律の楽器のような感じです。ある調はよくても他の調は響きと言うか和音の重なりがよくないというか、どうしてもしっくりこなかったですね。
実際、声はピアノと違い平均律で考えるものではありませんから、平均律の楽器で音を取ろうとしても無理が出てくるところがあるでしょう。結局は自分たちの耳でしっくりくるか来ないかを判断するしかありません。鍵盤楽器はあくまでも補助的です。こういう宗教曲だと純正律の要素が強いですから。
Ave Maria(Jacob Arcadelt)
初っ端からあまりしっくりこないような印象でした。ヘ長調が決まりにくいのかなあという印象ですね。他の曲は別にそうでもなかったのですが、これだけは正直消化不良でしたね。
Ave Maria(Josquin des Prez)
掛け合いのところは不安はありつつもなんとか通せた感じですね。ようやくエンジンがかかり始めたころでしょうか。子音を立てようとするあまり、不安定になっていましたね。
Locus iste(Anton Bruckner)
もう少しゆっくり目にたっぷりというのが正統派なんですが、VoxMEAの声質は全体的に(特にBass)が軽いのでこれぐらい速くても違和感はありません。むしろ少し速くしたのがよい判断だったといえます。楽譜のテンポは大事ですけれど、それで合唱が崩れたら意味がありませんから、多少の変動はあったほうがいいですね。
Salve Regina(Josef Gabriel Rheinberger)
ホ長調はよく和音が決まっていました。聴いていて心地よかったです。終始崩れずに形を保ったまま終わっていた印象ですね。気づいたら終わっていました。
Salve Regina(Francis Poulenc)
プーランクの曲はよく音が飛び跳ねますね。県合唱祭やコンクールから特に大きく崩れることはありませんが、無難に終わった印象です。後半はちょっと疲れが出たのでしょうか?
O Filii et Filiae(Ivo Antognini)
第1ステージの最後にふさわしいです。しっかり声が出ていましたが、Altoの人がもう少し主張を強めてくれると、もっと面白かったです。これは内声がしっかり出てくれたほうが音楽の輪郭が強くなります。
第2ステージ:ディズニー・MEA・ワンダーランド
ディズニーはみんなが知っている分、ちょっとの粗でも目立ちやすいのが簡単そうで難しいですね。
Mickey Mouse March
歌はよかったです。ちゃんとジャズのリズムに乗れていました。しかし、ピアノ伴奏はイマイチですね。音大卒であろうがお構いなく私は辛口コメント多いですが、この曲に関しては残念なレベルですね。ミスを恐れるあまり、音符をなぞるだけの伴奏になっていましたね。全体としてはジャズの感じがあまりなかったように見えます。
美女と野獣
ヘ長調の部分はあまりしっくりこないですね。音域のせいなのかあまりわかりませんが、和音のかみ合いが今一つな印象でしたね。ト長調になってからは音楽がすんなりと流れていくような感じになりましたが。最後のユニゾンがきれいに揃っていて、いい終わり方でした。
チム・チム・チェリー
文句なしの出来栄え。強弱のバランスもよく、ピアノともうまく合っておりました。単純な曲ほど粗が見えやすいから、そういったこともなく、最後まで調子よく終わりました。
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
今回もお笑い要素を少し挟んでくれたのはありがとうございますwwいきなり舞台袖に引っ込んできて何事かと思いきや、「Mary Poppins」のあの感じですね。
ちなみに、「Supercalifragilisticexpialidocious」とは素晴らしいと称賛するときに使う言葉だそうです。英語圏の子どもが一番長い言葉で使いたがるそうです。
日本だと南阿蘇水の生まれる白水高原駅みたいなものでしょうか?愛知県だと大森・金城学院大学前駅が一番長い駅名だそうです。総合リハビリセンター駅や徳重・名古屋芸大駅、ナゴヤドーム前矢田駅、庄内緑地公園駅なども長い駅名ですね。最近では熱田神宮伝馬町駅も名称改正で出てきましたね。後はスリランカの首都、スリ=ジャヤワルダナ=プラコッテとかイギリスの正式名称グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国だったり、セントヴィンセント及びグレナディーン諸島とか長ったらしいものを覚えたがるのは子供心だからでしょうか?
寿限無、寿限無 五劫の擦り切れ 海砂利水魚の水行末 雲来末 風来末 食う寝る処に住む処 やぶら小路の藪柑子 パイポパイポ パイポのシューリンガン シューリンガンのグーリンダイ グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助は覚えられるとしても、タイの首都、クルンテープマハーナコーンコーシンマヒンタラーユッタヤーマハーディロックポップノッパラッタナラーチャターニーブリーロムウドムラーチャニウェートマハーサターンアモーンピマーンアワターンサティットサッカティッテイヤウィサヌカムプラシットはなかなか覚えられないでしょう。
とそういえば、このくだり、1年前にもしたような気がします。「第6回VoxMEA音楽祭」や「第63回愛知県合唱祭(6月1日)」の記事でも説明していましたね。
Circle of Life
壮大な感じがよかったですね。和音がよく鳴っていて重厚感がありましたよ。ソロの人の声もよく届いていましたし。第2ステージの締めとしては申し分ありませんでした。百獣の王にふさわしい重厚感です。
第3ステージ:混声合唱とピアノのための組曲『ある真夜中に』
休憩15分の後に、第3ステージです。大学3年生の定期演奏会で、1曲目「愛から悩みが生まれ」をスキップして残りの3曲を歌ったのが思い出されます。練習時間の都合上1曲目がなくて、消化不良で終わった記憶があります。
昨年3月にピアノ合わせの練習で、私が伴奏をしたことを思い出しますね(「混声合唱団VoxMEAピアノ合わせ練習まとめ」を参照)。客演指揮の人と私がツーショットで写真で残るのは普通だったらありえません。一方は音楽で食べている人、一方はただのピアノ愛好家です。それもショパンを嗜んでいて、アンサンブルとは全く対極の位置にいる人間。
そんなことは置いておいて、私としてもほんの少しですが携わったことがあるので、思い入れはありますね。
愛から悩みが生まれ
不気味な始まり方をするんですよね。これがよかったのに、大学時代にできなくて心残りでした。「愛から悩みが生まれ」からベートーヴェンの交響曲第5番第1楽章を思い出させるアレですね。このオクターブをもう少し荒々しくしてほしかったのですね。今回の伴奏者は柔軟性重視の方なんでしょうが、fやffの迫力が欲しかったですね。
なんだか綺麗にまとまっただけという、悪くはないんだけれども、メリハリが欲しかったです。私の指の力が強すぎるせいでしょうか、どうしても伴奏は気になってしまうんですよね。
この星に生まれて
昨年度よりもパワーアップしていますね。3月に携わったときよりも安定感があります。ただAltoの人がもう少し主張してくれるとよかったかなという印象です。
寂庵の祈り
ヘ長調なのにうまくできてるじゃんと衝撃を受けていました。執念で成功させるというものがあったでしょう。この曲ってピアノ伴奏を省くことが多いんですが、伴奏ありで聴くのはこれが初めてだったりします。伴奏があっても合唱の良さを消さないのがよかったですね。音型的に私には不向きな感じです。
ある真夜中に
終始安定していましたが、最後が惜しかったです。音が微妙に外れていました。それでもすんなりと聴けてよかったです。緊張感をずっと保っていました。欲を言えば、ピアノ伴奏はもう少し荒さを出してもよかったような気がします。古典派的な弾き方のほうがよくマッチします。
アンコール
星野富弘作詞、なかにしあかね作曲の「今日もひとつ」です。これが演奏会全体で一番良かったです。明るい感じの曲調でだけれどもどことなく寂しさを感じさせるような曲調が、この演奏会の締めくくりにピッタリでした。アンコールになり、一番声が伸び伸びと出ていてビックリでした。声質にも合っていました。
最後に
数少ない機会ですが、今回もこうやって演奏会に来られたのはよかったです。合唱をしていた当時の懐かしさも感じつつ、演奏会を楽しむというのは普段はなかなかできませんね。かつての知り合いの人たちはもういないですが、それでも私は足を運べるだけ行きたいですね。10年以上関わってきた団体ってそうあるものではありませんので。県合唱祭やコンクールなどのイベントで出逢ったときはご挨拶したいですね。
