あいきゅーはちじゅうよん
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ジョージ・オーウェルの「1984年」を読んで、思ったことについて書きます。
時間がない方は一番後ろのNewspeakの部分だけでも読むと、どれだけ恐ろしい内容かよくわかります。
Newspeak辞典の改訂が進むにつれて、少しずつ緩やかに語彙を奪われていくというものです。
「1984年」の冒頭では、一党独裁による支配で、偉大なる兄弟(big brother)が率いる党のスローガンを見ると
- 戦争は平和である (WAR IS PEACE)
- 自由は屈従である (FREEDOM IS SLAVERY)
- 無知は力である (IGNORANCE IS STRENGTH)
ということが書いてあります。
これらは知性が緩やかになくなっていって、抵抗する力さえも失われていく、現在の日本とそのまま重なっています。
小説は虚構といいますが、徐々に管理社会になっていく現実を暗示したものかもしれません。
実際にスウェーデンでキャッシュレスが浸透して、社会保障が削られていますし、中国でも顔認証による支払いが普及していますし。
キャッシュレスとは管理社会の一つの姿だと思います。
それに逆らっている個人商店やサイゼリヤは素晴らしいです。
挙句の果てには、思想まで取り締まられるという始末です。
反政権的な思考だけで思想警察に捕まり、考え方を強制的に変えられ死に至るというものです。
自分で「愛国」の選択をしたかのようになります。
まあ、恐ろしい恐ろしい。
ジョージ・オーウェルの「1984年」をモティーフにした、村上春樹さんの「1Q84」も、「IQ84」という隠れたメッセージがあると思っています。
IQとは知能指数を表していて、100というのが平均値です。
それよりも低い知能にさせられるという隠れメッセージでしょう。
実際に本を買うなり借りるなりして読むと、「あいきゅーはちじゅうよん」の恐ろしさがわかるはずです。
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